アトラスピアノM6   大阪府門真市M様  ピアノクリーニング&消音ユニット取り付け
大変長らくお待たせいたしました
入荷しまして、なんとカワイのBLシリーズUSシリーズかと思いました
非常に重厚感あふれまくっているつくりになっています
ペダルも年数相応
メッキピンも変色
あちこち擦り傷や打ち傷が多いですけど
磨けばかなり綺麗になりますね
居酒屋風ピアピットのトイレ
ナベサン作
クリーニング開始
まず譜面台〜〜実に面白い組み方で構成されている
譜面台はずすときに持ち上げ横にスライド
両方の譜面台固定ヒンジが対違いに付く
はずすところ全てさび付いているビス
譜面台あたりからの磨き開始
ガムテープの跡???         譜面台はずし
譜面台置き場の無数の傷
カマチ部分の磨き
松本楽器のエンブレム
ヒンジのビスははずして捨ててしまいます
クリーニングに戻る
既に付いている、消音ユニット
しかし既に壊れている
ほんの十数年前の鍵盤センサー
今はこんなに大きくないコンパクトかつ高性能
鍵盤をはずしていきます
弦磨き作業
バランスキーピンとフロントキーピン
本日木村君ギターの練習
ナベサンはバフがけ
均一に塗装面を研磨作業研磨といってもガリガリ削るわけでもない
高速ウレタン用のバフで傷を取るのだ。この道のプロなべさん
バフはこのほかに4台あるがこれが一番使いやすいらしい
底板のビスは全てさび付いていますね1本抜く途中で折れる
右ペダル部に赤いフェルトが挟み込まれている
雑音防止用なのかそれとも消音ペダルセンサーに関係あるのか
アトラスピアノペダル部分解作業開始
あちこちのフェルトがへたってきている
当然年数経過もあるのだろうがほって置くと雑音の原因にもなりかねないので
ここら辺は新しい消音ユニットの取り付けもあり綺麗に新品同様に戻さなくてはならない
底板のビスも新品に交換されます
もともとピアノに整調もせずに消音を取り付けてしまったらしく
合わせは消音ユニットに移行して調整しているこれでは本来のピアノとしての機能より消音優先してしまったのであちこち弄繰り回された跡が図示所にのこる
一度全てもとの状態に戻すところからはじめなくてはいけない
ペダル窓クロスは完全に押しつぶされてへたっています
アトラスピアノ下前パネルの磨き
相当に傷が付いているのだ
入荷当時から音がさっぱり抜けが悪く気になっていたところだ
ハンマー整形前に一度も整音すらされてなかったハンマーを数十年ぶりに針刺しがはいる
気持ちのいい音抜けがしない限り弾いていても気持ちよくないわけで
恐らくオーナー自身もそういう作業があると言うことすら知らなかったはず
以外に多いと言うかほとんど知らずにこのようにピアノ修理を依頼してくるお客様がほとんど
買ったまんまで使っているケースが90%だろう
音色〜〜タッチまでいかように変更できること覚えておこう
これは納品になった後でもご自宅で調整可能なところなのだ
ハンマー整形まえの深い針刺し
ピッカリング作業
続いてハンマー整形ファイリング作業
義治氏のファイリングはとてもいい
うまい、さすが修理の達人だ
ピアピットにはあちこちに虫コナーズが置いてあるが、それにもめげずかいくぐってくる虫たち
ナベサンがそれならと言うことで取り出してきたのはなんとハエトリガミ、最新最強の虫駆除剤の横に
ハエとリガミ、。。。。。。不思議な光景だ
今日もがんばるナベサンでした、
茶色の建物は教室
裏側は全部工房
ようこそピアピットへ、まるでピアノ屋の雰囲気がないピアノ屋、そこはナベサンのポリシーだそうだ
いろんな人が見に来る、不思議なところだ
ピアピットはナベサンの基地とでも言うべきか好きなピアノをいじくり回す場所がほしかった、またギターを弾きまくれる場所がほしかった
ピアノを直し毎週末試弾されることに人生の全てのように楽しんだ、最初は既存の部品を動かしこれでどうだと、・・・しかし
友人のピアノは全ての部品等を交換完璧なまでの性能、やはり足元にも及ばず悔しさだけがばねになったようだ
何十台も直すうちにナベサンはテクニックを身に着けていく、次第に評価は上がり始めうれしく思ったそうだ、
しかし違う問題が発生する「いい音ですね、レンナーの部品ですか?」調律師同士が互いの仕様を聞きあう
どこにでもある光景ナベサンもライバルの仕様がきになるものの逆に聞かれると人に自慢できる仕様ではないために
口ごもってしまった、またこの仕様では当然部品の限界もあり徐々に部品の交換に対する脅威も感じ、交換していない恥ずかしさ
とこれでは勝てない寂しさを感じるようになってきた、しかしピアノをチューニングしようにも先立つ資金はまったくなかった
・・・・・・・・・・28年ぐらい前のはなし


現在も資金がない分ナベサンは家まで建てるテクニックを覚えた。。。。そんな所にみんな集まってきたわけで
ナベサンの気さくな所全てオープンなところがみんな好きなのかもしれない
社長でもあるのだが、社長の肩書きがこれほど似合わない人もいない、なんのよくもなく子供のような感覚を常に持つ
遊び感覚は脳みそを活性化させるらしい・・・・・・多少理解に苦しむところもあるが私もこうしてナベサンにナゼカ付いている
調律師の業界でもいよいよ来年から国家資格導入ということに
今まで日本調律師協会という団体があり試験を受け入会するというほうしきにて数十年、その調律師協会の働きかけにより
やっと国家資格制度にまでこぎつけた、今までだれでも今日から私は調律師で通っていた、大変な勉強をし見事調律師協会の
資格をとっても一般的なところで認知度は低く、お客様が判断するところにまでいたらなかった。
いかがわしい調律師も、怪しい調律師も、調律師協会の調律師も同じ土壌にいたわけだ
ところが今度は実に大きく変化していくだろう、まあいうなれば調律師の仕分けと言う段階にきたわけだ
しっかりと線引きが出来る、当然調律師というなれば国家資格あるべきと言うことになる
地道に努力している人間にとっては諸手を上げて賛成だ
それとホール関係などは当然国家資格保持者以外は触らせないということにもなるし、学校関係も同じようになる
一生懸命勉強して日本ピアノ調律師協会の資格を取得しまいにちがんばっている調律師にとってはとてもうれしい
ユーザーもレベルの高い技術を得られると言うわけだ
今度こそユーザーにもこういう制度があることを強く伝えたい
昭和55年製8月23日製造
鍵盤バフがけ作業
消音ユニット取り付け準備
消音ユニット取り付け前の整調
ペダルセンサーユニット
消音ユニット音源ボックス
クラス最強の機能を誇る
消音ユニット関係の取り付け。
ユニットは各店各楽器店調律師等にもお金を払えばおろしてくれる、しかし取り付けの不備により
アフターが出来ていないところが多い、
ちょくちょく修正、調整の不備で飛び込んでくる
行くと些細のない調整不備にて、のケースばかり
何でもかんでもつければOKというものではなく
しっかりとした整備の上に消音であれば問題ないのだが、その整備がまったくなされてなくいきなり消音されているケースがとても多い、
この消音部門はなんでもあれの世界だ
しっかり取り付けられるところにぜひ頼みたいものだ
消音ユニット鍵盤センサーの取り付け
最新のユニットを搭載するアトラスピアノ
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