シュベスターピアノ 51号 ピアノクリーニング修理から消音ユニットの取り付け 神奈川県横浜市O様
シュベスターピアノですかなり古いモデルです
外装も相当傷がありますね それよりアクションの動きの悪さはこれはコントロールするのは至難の業
けん盤は手前唇が欠けてしまっている、そこだけの交換はできるが歯抜けのような色の違いとして出てきてしまうので、けん盤全交換します
ヒンジのさびはかなり進んでいて緑青を超え始めています
51号の刻印
けん盤上には猫の毛か犬の毛が積もっています
ハンマーフェルトは硬化
いい状態ではありません
ハンマーの接着はがれのチェック同時に
やらなくてはいけないでしょう
アクションも本体からはずしけん盤もはずし
ます
まずアクションからの修理ですね
この作業はこの上なく気の遠くなる作業が続きます
アクションの分解からです
ウイッペンのフレンジの作業
センターピンの交換作業ますはウイッペンから
1本1本手作業でセンターピンを交換していきます
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色の塗り替え当のメールいただきまして、了解しております
ますは本体のほうからの修理作業になります、引き続き作業当たらせていただきます
ピアノにとってからくり部分は非常に重要なところ、要の部分です
この部分が正常に作動しなければピアノとして使うことができなくなる
ここ5日間はこれにかかるでしょう。
相当使い込んでいるDOVE
さび付いたヒンジを取り外していきます
このときに途中で折れる危険性があるので慎重にばらし抜き取る
弦半分磨き終えた〜〜
本当は張り替えたいところなのだが
シュベスターピアノ今でもごくごく少産であるが作り続けられている
唯一手つくりの日本製というやつです
値段は100万以上は軽くするが量産の軽い音が嫌いになったらぜひとも
シュベスターをお勧めしますね。
作りこみ、音は昔と変わらない音色を今でも受注なのだが
作っている、シュベスターと聞いて知らない調律師はいないと思う
好きだ嫌いだ、はあるだろうが好きな人はたまらないくらい引き込まれる、万人に受けるよりマニア受けするほうが個性的でいい
ヤマハ、カワイはポピュラーからクラッシックまで万能のピアノ
ということはどんなジャンルでも当たり障りのない音ということだ
悪いといっているわけではないが個人的に私はシュベはすきなのだ。
弦磨き作業
キャスターのビスはすべて緩み曲がりぐらぐらです
なべさんがオカネモチの方からステンドグラスなどなどをもらってきた
早速取り付け〜〜〜
なべさんのジープ20年ぐらい乗っている、リッター4キロの優れもの
弦の張力をゆっくり緩めていきます
50年ぶりに張力が緩みます
今度はレスローの新品弦が入ります
パワーを持った弦です
ピアノの塗料、なんと4月から4%の値上げ、原油の値上がりの伴ってきているみたいだ
シュベスターのピンブッシュ抜き
古いピンブッシュを抜いていきます
シュベスター、もう一度新品同様として使いたい
共鳴板はいい感じで枯れている、甘い伸びのある音が出そうですね
ペダル底板の取り外し
底板をとめているビス類すべて手さび付いてしまっています
シュベスターの底板取り外し
これから分解作業です
新品時にはこうなっていたシュベスター
この輝きは50年ぶりかも
弦磨き、確かにきれいにはなるが、根本的な音の改善にまでは至らない
磨くと確かに音伸びはよくなるがそれまでのことに過ぎないのだ
鍵盤総貼りかえ
鍵盤自体の部品の値段は2800えんと安いが
そこを貼り削り形をそろえていくのがこれまた大変
鍵盤は木に対してわずかに大きくセットされているため削り込みで出来不出来
がわかる
アクリボンドを充填しながら1個1個鍵盤張り込み用治具に入れて圧着しながら張り込んでいく
次に張り込まれる弦はレスローの弦
パワーと音伸びと両方をしっかりとあわせ持つ弦だ
日本はピアノはいいピアノを作るのにワイアーの研究はあまりなされていない。弦のメーカーもたくさんあってもいいのに、と時たま思うことがあるが、ピアノ弦の寿命はギターと違って数十年
そう簡単に張り替えられるものではないため、作って数十年寝かして・・・・・・ということになってしまうんだ、
ピアノトルクを作り出すピンブッシュ、重要な部品だ
ギターでいえばペグの硬さが決まるところだ、
相当なトルクを持たせないとゆる〜〜〜くなってしまう、そうなると何のために弦を張り込んだ意味がなくなる
ベアリングのさびとりと滑らかさを作り出す作業
弦の渋滞を防ぐ
ピアピットでもみんなでわずかばかりであるが被災地へ物資を送ろう
ピアピット3号計画発足
少ないんですが継続は力なり
フレームパンチングも新品に交換されます
これは浜松のパーツメーカーより依頼されたカスタムチューニングハンマー
自由にいろ塗りができる
レスロー弦張り込み  バス弦も到着
アクションの動きが悪くなったときにフレンジごと交換、1台分6000円
ヤマハ、カワイ用
レスロー弦、ドイツ製、今は国産と輸入弦もそうは値段は変わらない
ちなみに500グラム2000円前後 ピアピットでは2キロ分大量に輸入しているので
もっと安いはずだ
ダンパーフェルト平1本100円
ハンマーヘッド15000〜30000円
いろいろ種類が豊富
黒檀鍵盤21000円(1台分)
バット系アッセンブリ1台分88個18000〜25000円
鍵盤木口部分1台分1500円
鍵盤押さえフェルト300円
鍵盤アイボリー鍵盤真っ白ではなくややクリームっぽい色
また人気急上昇だ 3200円(1台分)
ヤマハ用ダンパーフェルト、GP用とUP用 1本800円
各メーカー穴の位置が違うのでヤマハならそれようにあり
河合ならそれようにある。
ヒンジこのようなヒンジは磨くのではなく交換してしまいます
磨く手間を考えたら新品に交換したほうが早い
いくつか入って1050円なり1個190円です
まだまだ5000パーツあるので書ききれないが、意外に安いんだ、ということが解っていただけたでしょうか。
いかに正確に精密に組み上げること、そこに料金が発生するわけで、へたにつけても美味くつけても10000円ですといわれたら
払うしかありません。用はどれだけの技量で正確に綺麗に取り付けられるかということでしょうかね、
アクチョンバット部アッセンブリ88個20000円前後
4,5のクロス500円前後
ヤマハピアノ用フレンジコード、
よくクリーニングページで交換しているやつです。
4〜5台分で600円
ヤマハゴムボタン800円
ゴムボタン10個いりで350円
3ミリフェルト350円
ヤマハ用鍵盤木口1台分1800円
ブライドルテープ、ハンマーバックチェックについていてハンマーの戻りを助ける役目一台分1500円
ピアノバランスキーピン1台分88本1200円
レンナー製ブッシングクロス  巻き10メートル6000円
カシミヤのGOODなクロスだ、国産は目茶安いがケバだってダメ
カワイ用アクリル鍵盤、一台分2500円     鍵盤手前の長さが52ミリがヤマハ、50ミリがカワイというように鍵盤が出来ている
それを一枚一枚貼っていくのだが、結構手間なのだ、綺麗に貼るそして鍵盤を本体にもどす、だけではなく削り込み作業が一番大変なのだ、
一台分交換で25000円〜50000円と大きく店により異なる
意外に安いピアノのパーツ、
ピアノの修理は高い!しかしパーツはものすごく安い、一般の人にはわからない
知るよしもない。ここで紹介しよう、実は凄く安いのだ、
ほとんど工賃か、技術料ということを知っておこう
塗装技師のふくちゃん稼いだお金をすべてギターにつぎ込むつわもの
ジャム用のイチゴ狩りm何も夜採らなくても良かろう
まるで夜中にイチゴを盗む窃盗団のようだ
シュベスター口棒磨き
天屋根の磨き
下前パネル磨き
ダンパー新品交換
ブロックを定位置に取り付ける
その後ダンパーヘッドの取り付けだ
ダンパー系
調律師は誰も触れたがらないところだ、なぜならおそろしくこの後の調整に時間がかかるところ
止音〜ダンパー総揚げ、ダンパー始動をすべてにわたり1から作業しなくてはならない、これは腰をすえてじっくり作業しているとたちまち腰痛になる、
整調作業に入る
音上げ作業
ブォーンとレスロー弦が引き上げられる
すでにこの時点で生まれ変わった音が響くピアピット
これがまたやっていて気持ちい瞬間でもある
整調作業、このセクションはその調律師の技量さえ試されるところだ。切手も切り離せないピアノにとって一番大切な作業、外装のように磨けばきれいになった、という目で見てもわからないところにあるが。時間と労力は相当使うところだし、また確実な小気味いいレスポンスはここから作り出される
鍵盤深さ調整、この作業はピアノのアフタータッチを作り出す一番一番大切なところだ。運動量を決めるところ、多すぎてもだめだし少なすぎてもだめ
そろってければなおだめ。1キーづつキレイにそろえることが出来る
これ調律師にとって簡単そうで一番難しいところなのだ
消音ユニット最新最強バージョン
非接触光ファイバーに変更になった
ニューモデル搭載、のもを取り付ける。鍵盤の下のセンサーは鍵盤に直接今までふれていなければならなかったところがすべてなくなり、鍵盤はただ動くだけでOK
う〜〜〜〜んハイテクの世界はすごい1年いや半年で新しいモデルがテレビでも携帯でも出てくる、自分たちの仕事はローテクのきわみの世界にて仕事をさせてもらっている
100年前のものを100年前の新品に戻す、そこには今度部品が変わりまして〜〜〜
という世界はない、部品がなければ100年前と同じように作って取り付ける・・・・
テクノロジーの新化のなかで確実に取り残されている感は多々あるんです
残すは外装の磨き作業ですな〜〜〜〜
なべさんがんばれ
ピアノ整調作業手順

1 アクション調整
2 鍵盤調整
3 ハンマー弦あわせ
4 ハンマーストローク調整
5 ロスとモーション調整
6 鍵盤上面調整
7 鍵盤深さ調整
8 ハンマーレットオフ調整
9 ダンパー総上げ調整
10 ダンパー始動調整
11 ストップレール調整
12 ハンマーバックストップ調整
13 ペダル調整
14 ブライドルテープ調整
15 総検査


上記の調整は確実にやらなければならないところです

この作業工程はわれわれ調律師はアメニモマケズと同様
丸暗記させられるのだ、アメニモマケズはいえなくても
整調手順は確実に言える