カワイNo、350 モデル  ピアノクリーニング修理  浦安市H様

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カワイ350戦後のピアノ、よくぞこの状態で残っていたんですね〜〜。すでにほとんど見かけなくなってしまった、河合小市時代のピアノ
初代カワイ創業者小市も製造過程きっと見ているはず。歴史ありのピアノですね。
外装はカシュウさてどのくらい艶が戻るかが心配なところ、

頼むよふくちゃん、これじゃあんまりに綺麗じゃないので・・・・・・
そこを何とか、お母さんのぴあのをお母さんが引き継ぎ
それをまたかわいいこんな子が引き継ぐのよ
ナベサンは帰りにその子から小さなキャンディをもらったらしい、よほどうれしかったのか帰ってきてから
帰りにキャンディもらったんだとしきりに嬉しそうにはなしてたなあ。

黒鍵盤上面の汚れ落とし

ナベサンカシュウあれるぎーか?
毎度そうらしい

ナベサンじっと見る、・・・・・・・・これはイケテナイ、・・・・・・・・塗装してしまおうか
部分部分うっすらと下地が出てきているところがある
気になりだすとたまらないナベサン。、、前パネル塗装指示を出すナベサン
子供はきれいなほうがいいに決まっている、ね・・・・本体いったん中止

日常の日が入るところに置かれている部分はなんとなく光る

ハンマー整形ファイリング  きれいに弦溝をとることにより
音色の輪郭がまた生き返ってくる 

新品ブライドルテープ これで向こう30年は切れない

ブライドルテープ交換作業

こちらもいい感じにひかり始めた
新品時こういう感じだった。メッキもとてもいいメッキだ
高いはずだ、高級財産と呼ばれたお金持ちしか持てなかった時代の逸品

ナベサン苦戦というより研磨するとカシュウが飛び散りそれが皮膚につくとかぶれる

ここではんまーがパンクし始めていることが分かった
このハンマーをどうしても使い切りたい、ということで急きょ補正修理作業へ

実に鳴り響くピアノに変身した350  誰もが絶賛するほどまろやかな音色で魅了する

消音ユニット鍵盤センサー

半世紀以上前のピアノに最新のハイテク機械が取りつく
まさにハイブリットなピアノに変身、

1本1本じっくりと調整〜この作業は根気のいる作業

鍵盤ホール調整  鍵盤動きはすべてここから始まる

ここはねえこういう風にやっていくと効率がいいのと鍵盤の動きを感じながら調整していくんだ
ベテランのアドバイスもわかい調律師にはありがたい、毎日勉強

地味な作業だが鍵盤運動にはとても大切なところだ

ウイッペンの修理  探し出せばたくさん直さねばならない所があるもんだ

ピアピット突如ススメバチが飛び込んでくること多々あり、必需品

バランスキーピンもピカピカに仕上げる

全然意味わかんないなにこれ???

象牙はがれ修理

次はペダル部底板が割れている  ただ貼り合わすのではなく
ダボを作り組み込み式、これ最強の強度を誇る
しっかりとした直しは絶対不可欠なのだ
ただ貼り合わせたものはすぐにポロリと接着はがれが生じる
面倒な作業なのだがこれ最強

底板割れ修理

親板〜本体の塗装

足の塗装〜ボディの塗装

ピアノ塗装

ヒンジ関係は磨くだけではなく塗装が施されます そうしないとすぐに変色してしまいます

底板を取り付けているビスは全て錆錆

何とか底板を外すことに成功

350半世紀ぶりにピアノの底板を見る やはり底板は割れていた、予想していた通りだ

じゃ〜〜〜〜〜ん ドンピカかっこいい風格満点の350

鍵盤際ぞり際の汚れも落とします

ピアピット1号工房

カワイ350の鍵盤カビシミ削除  サンダーで削リ落とします。 地味な作業です音には関係ないところですが
綺麗な方がいいに決まっています

塗装〜〜
このピアノ絶対に手放さない方が吉、手に入らない貴重ピアノとなる

フレームのところに唐草の模様がある

ノージョイント象牙、今ではもうない代物
新品でピアピットに13台分ストックはあるが
1台分すべて新品に張り替えると280000円なり

ついに鍵盤蓋もこれでは数年で磨いた艶もなくなると福田氏 鍵盤蓋もきれいに仕上げたいとのこと

象牙漂白鍵盤バフがけ

カドカドが出てしまう350

向かって右側は光る感じはあるがそれ以上バフを当て込むと下地が出てしまう感じだ
全体的にやや艶があるようにしたい、剥げている箇所はタッチペンで塗ることができるのでOK

塗装膜が見るからに劣化している350
さてどのくらい艶が出るものなのか、下地はなくいきなり木目部分がウスラと見えるところもある
向かって左側は光るようになってきた

調律師の業界でもいよいよ今年から国家資格導入ということに
今まで日本調律師協会という団体があり試験を受け入会するというほうしきにて数十年、その調律師協会の働きかけにより
やっと国家資格制度にまでこぎつけた、今までだれでも今日から私は調律師で通っていた、大変な勉強をし見事調律師協会の
資格をとっても一般的なところで認知度は低く、お客様が判断するところにまでいたらなかった。
いかがわしい調律師も、怪しい調律師も、調律師協会の調律師も同じ土壌にいたわけだ
ところが今度は実に大きく変化していくだろう、まあいうなれば調律師の仕分けと言う段階にきたわけだ
しっかりと線引きが出来る、当然調律師というなれば国家資格あるべきと言うことになる
地道に努力している人間にとっては諸手を上げて賛成だ
それとホール関係などは当然国家資格保持者以外は触らせないということにもなるし、学校関係も同じようになる
一生懸命勉強して日本ピアノ調律師協会の資格を取得しまいにちがんばっている調律師にとってはとてもうれしい
ユーザーもレベルの高い技術を得られると言うわけだ
今度こそユーザーにもこういう制度があることを強く伝えたい
3級2級1級  調律師協会合格レベルは2級以上となる、
建築系と似ているかも大学卒業で2級建築士 国家資格1級はさらに難しくなる
すでに3月半ば現在合否通知が届いている
ナベサンも2級合格やれやれ、もう1級もうけたくないといっている
実技はともかく学科が頭にはいらないらしい???まあ一応合格ということでピアピット受けた人間2級みな合格です

ピアノ調律師の世界も大きく変化

そのために一度ハンマーをレールから外してまとめて
ファイルすることにより均等に剥ける

学校ではハンマーを取り付けたままファイリングという作業を教えられるが、それはNG
間違いなく型ヘリファイルになる  最悪の結果となしフレンンジ軸部分の破損度は相当高くなる

分解前のナンバリング、これをしないとえらいことになるのだ

全部は書ききれない5000パーツの中のほんの一握りの例でございます
99%は工賃となります。作りこみ取り付け方いかんで各社相当な値段の差があります。
これらのパーツを確実に正確に修理できるところでピアノは生きてくるも死ぬも別れてきます
でもこういうパーツの金額等今までグレーゾーンなところがあり
ただ直せば高いということよりも元部品は安いのだから安心できるような金額はユーザーも車と同じように
覚えてもいい時代になりました。ぜひ何かあったときにお役にたつところを抜粋して載せてみました

ご存じブライドルテープ
1台分1600〜

ジャックスプリング
800円(1台分)

UPGPのペダル系に属するようつぶれるところ
各180円(1個)

ダンパーアッセンッブリ出来上がりもの
5000円

しょっちゅう使うセンターピン100本(150円〜)

レンナーカシミヤ
ブッシングクロス6000円〜1巻

各クロス類800円〜各厚さで若干値段は変わります

譜面台のヒンジ1個180円ぐらい

ピアノの動きが悪い時に交換する
からくり部分のフレンジ
1台分6000円〜

ハンマーヘッド交換36000円(工賃込)UP

ピアノバットフレンジ25000〜(1台分)

ピアノ各ボタン数十円〜

全弦ピン交換 170000円(UP)     GP230000〜  UPGP工賃込

ピンブッシュ2800円(1台分)

黒檀鍵盤21000円(1台分交換で30000円工賃込)

ハンマーヘッド16000〜レンナー40000円ぐらい

ハンマーシャンク2700円(1台)

最高級レスロー弦2キロ
これでも数千円(大量に発注するため)
相当台数張りこみ可能

ヒンジビス3000円ぐらい(1000個)

アクリル鍵盤ヤマハカワイ用
一台分2800円  一台分交換25000円(工賃込)

鍵盤押さえフェルト400円〜 

鍵盤木口  ヤマハピアノでは必ず交換するところ
1台分1600円ぐらい 一台分交換で工賃込15000円

ダンパーフェルト,鳴っている弦振動を止める
柔らかいフェルト   低音〜中音高音と別れている
各セクションごとの交換が可能だ

1本1000円ぐらい(セクション)ピアノ一台分工賃込25000円

意外に安いピアノのパーツ、
ピアノの修理は高い!しかしパーツはものすごく安い、一般の人にはわからない
知るよしもない。ここで紹介しよう、実は凄く安いのだ、
ほとんど工賃か、技術料ということを知っておこう

弦ピン関係クリーニング準備

な、ナ。何とか艶が出たがこれ以上研磨すると下地が出てしまう。

象牙の漂白作業

何とか艶を出したい、ナベサン60年前のカシュウに臨む
下塗りがなくいきなりカシュウ塗料(植物性)なために湿気等での劣化は激しい

飾り脚を持つ350

ヨーロッパピアノを意識してかこういう組み込みの支柱、これが6本支柱のカワイとうたわれた原型

けん盤象牙一枚物

アクション動きの悪いところを直していくが
当時の部材も良かったのか部品単体のそりねじれは少ない
致命的なところはない、動かそうとすれば動きそうだ

新品時に戻る??外装これなら喜ばれる

こちらは350よりさらに古いカワイ オーバーホール中

鳴りは甘くきれいな音
今の河合とは違う当時の音色

白くなったがそれの伴い象牙が剥がれる、修理

アクション分解

中味が生きているところに価値あり
奇跡ミラクル状態。
ピアノの歴史に残る機種だということは間違いない

昨日京都からお客様が見えられ、ピアピットのピアノを試弾し始めた
自宅にベーゼンドルファーをどんとおきかなりの弾手のかただ
350をなんとなくひき始めた、「素晴らしいどんなカワイヤマハよりきれいな音ですね」と小一時間弾いて帰って行った、ほしいと言われたがこれはお客様のピアノですので売り物ではありません、直している最中です。

他にもたか〜〜〜いぴあの並んでいたのですが、350にくぎ付けになっておられましたよ。

ダンパーレバークロスも大丈夫かと思っていたが・・・穴が開き始めている

交換じゃあ、探り出すとあちらもこちらも具合が悪くなっている、具合が悪いのは直せ
とナベサン、

口棒〜両脇につくボタンを抜き取るぐずぐずになってしまったために埋め木

鍵盤上面の汚れを落とすだけで2日間まるまる
意外と手ごわいよごれでしたね

ピアノのヒンジ、ここもさびて変色している
磨いた後、塗装しないとすぐに変色してしまう
それは蝶番がブラスでできているためだ、

ふれんじ割れ

丁寧なファイリングが要求されるところだ

曇ってしまっている外装

アクション分解作業 コード類はすでにボロボロになってしまっています

丸一日かけてチューニングピン関係のクリーニング作業

弦はやはりかなめなところ、できるだけきれいにしたい
寿命も延びる、

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鍵盤シミもついているがこれらはきれいに何とかできそうだ