岐阜県山県市Y様ヤマハU3Hピアノクリーニング修理〜〜

岐阜県より入荷しましたヤマハU3H パッと見なんともないなあ〜まあ年数相応かなと思いきや
中みをあけたらまず弦の錆が相当についている赤さびだ。これは早く対処しないと断線の原因になるのですぐにでも弦ピン関係のクリーニングを開始したいところでもあるが・・・・が・・・なんかやな予感が・・・・・・・

ハナチャンこれがなかなかのブサコなのだ

打ち傷ありペイントもって目立たなくする

真っ白な鍵盤木口

あれからさらに磨きをかける弦ピン関係

けん盤下は赤緑の食い荒らされたざんがいで汚れてしまっている

土曜日からサーバーに障害が出たらしくインターネットもHP更新も
何もできなくなりまして、見ていたお客様にご迷惑おかけし大変申し訳ございません
23時間寝ずにナベサン10万ファイル分を転送しつづけ今元の状態に戻りました
大変ご迷惑おかけいたしました

調律師の業界でもいよいよ昨年から国家資格導入ということに
今まで日本調律師協会という団体があり試験を受け入会するというほうしきにて数十年、その調律師協会の働きかけにより
やっと国家資格制度にまでこぎつけた、今までだれでも今日から私は調律師で通っていた、大変な勉強をし見事調律師協会の
資格をとっても一般的なところで認知度は低く、お客様が判断するところにまでいたらなかった。
いかがわしい調律師も、怪しい調律師も、調律師協会の調律師も同じ土壌にいたわけだ
ところが今度は実に大きく変化していくだろう、まあいうなれば調律師の仕分けと言う段階にきたわけだ
しっかりと線引きが出来る、当然調律師というなれば国家資格あるべきと言うことになる
地道に努力している人間にとっては諸手を上げて賛成だ
それとホール関係などは当然国家資格保持者以外は触らせないということにもなるし、学校関係も同じようになる
一生懸命勉強して日本ピアノ調律師協会の資格を取得しまいにちがんばっている調律師にとってはとてもうれしい
ユーザーもレベルの高い技術を得られると言うわけだ
今度こそユーザーにもこういう制度があることを強く伝えたい
3級2級1級  調律師協会合格レベルは2級以上となる、
建築系と似ているかも大学卒業で2級建築士 国家資格1級はさらに難しくなる
すでに3月半ば現在合否通知が届いている
ナベサンも2級合格やれやれ、もう1級もうけたくないといっている
実技はともかく学科が頭にはいらないらしい???まあ一応合格ということでピアピット受けた人間2級みな合格です

ピアノ調律師の世界も国家資格制度になる

バランスホールブッシングクロスの交換作業

ポメラニアンの最高峰俊介君にまねてカットしてみた佐助
さほどかわいくもない・・・・・飼い主ナベサン

ブライドルテープも同様

やはり30年以上も経つヤマハU3H
ロングセラーの定番のピアノだ、それなりに完成度は高いピアノだと思う、
弾きこんでいるが、さすがに年数が経つと単なる定期調律だけではすまなくなる
それなりに交換しなければならない所も出てきて当然だろう

先ずはフレンジコードの交換からだ
新品は白い綺麗な弾力のあるコードが取り付けられているが、年数の経過で変色し
切れ始めてしまう、コードに対してスプリングがかけられ30年も貼り続けてきている頑張り屋のコードだ、しかし劣化し切れ始めると
今度は演奏上に大きな影響が及んでくる
連打が出来ない、もともとハンマーの返りをすばやく戻す役割を与えられている

ピアノはどの部品ひとつかけても症状として
現れるので、早めの交換が必要だろう

アクション分解修理 ふれんじコード系はすでに切れている                 ブッシングクロスレンナーカシミヤ(ドイツ製)を使います クロス系はイギリスかドイツ製がとても優れているのです

丸一日取り外し作業

みがき前のけん盤蓋です

今日調律に行ったお客様のお子様に質問された
「おじさん、川の水は昔からあちこちで世界中にある川の水が海に流れ込んでいるのにしょっぱさはなぜ変わらないの?」
と質問されて困った・・・・・・・・・学のない私が言い放った答えは「大昔よりしょっぱくなくなってる・・・・・」言った自分のあほさ加減に
自分で言ってあきれた、子供は「そうかもね、そうだよきっと」と言って部屋に戻ったがなんと罪な答えを出したのか!と帰ってから悩んだ挙句 みんな聞いた、ナベサン「あと10年もすれば海で錦鯉が釣れるぞ間違いない」とナベサンに聞いたことがまずかった
義春氏「薄まれば水の心配はない」 稲葉君「そんなことになれば海の生き物は全滅じゃあないですか〜〜クジラもイカもタコも
全部淡水魚!??」 ・・・・・・などとみんな勝手に言うやつらでして・・・・・・・答えが出ていない27日現在

ナベサン真剣に授業〜〜毎日夜10時には電気がもとから切られる寮生活 連帯責任特訓自衛隊と同じ毎日連呼から始まる朝

毎日うたわされた社歌

ナベサンの20年来乗り続けるボロジープ

ピアノ裏側のカビ掃除

ごしごしと磨く稲葉君

こちらがU3H4本支柱

U3Hその前のU3Gという一つ古い機種がっつり6本支柱

ペダル装着ピカピカです

スムーズなペダリングと大幅な雑音防止

新品にはりかえられたペダル窓クロス

強烈にさび浸食している鍵穴何とかひかりました、が侵食跡が深いのだ

ピアノペダル分解クリーニングペダルバフがけ

ピアノって立てた時に見る光景と寝かした時に見えるものが違う
より細部まで目が行き届くので底板はこういう時にしか取り外さない
ピアノの一生でせいぜい2回位なものしっかり細部にまで目を凝らしてチェックだ

ピアノを寝かすことによりより細部にまで目が行き届くのと細かいところまで手が入るのだ
立てた状態では見えに所もしっかり見える

ナベサン錆とり名人芸だ  時間はかかったがきれいに元のブルーピンも復活〜〜〜〜いいかんじじゃね

鍵盤木口部分の黄ばみ鍵穴の錆これはOKOK ペダルも年数相応

鍵盤ブッシングクロスの交換作業

磨きクリーニング カメラが変わりなんか立横比率やや長めかの??

弦さび赤さび発生

昨今のピアノ業界

巷ではアベノミクス効果が出始めたらしいが、バブルを思わす状況らしいが
ピアノ業は衰退の一途をたどる感じですかね。都心のピアノ調律学校も全盛期には100人いた
若き調律師の卵が今や2学年合わせても10人とこれまた技術人が育たない環境になりそうだ
たしかに今調律師なりてもいない。我々業界もどんどん萎縮してしまってきている
黒子に徹する仕事は人気もないところにあるし収入も少ない
何より収入面で良くなればいいと思うがこういう修理業はさっぱりなところがほとんどだ
増益をたたきだしているところは、運送屋がクリーニング業を始め高齢者労働者を雇いこんで
そうすることにより税金の面でも補てんもあり給料面でも格安で使うことができるらしく
もともと運送業はいいので利益3倍10倍とも聞く。HPでもトップを飾る4〜5社は全て親会社が運送会社
というところがほとんどだ。だから関東方面では運送会社が3つも4つも名前の違うピアノ屋を作り出している
ところも多い。元をたどると一緒ということだ。

でピアピットでは広告費など全く予算すら出ないところでありまして
HPもゼロ円、景気の恩恵を受けない会社、とナベサンは言う 地道にこつこつと、この昔からの言葉は
何につけ強い。ピアピットはみんなお金もないのでナベサンも含めて、収入がないのにピアノを直している
収入がないのに手はどんどん動く、・・・・・・・これ無敵なり
好きだからやってるのと利益優先で仕事を回すのでは意味が違う。
好きだから毎日仕事に出てくるピアピット連中ある意味無敵だ

1台頑張って2週間かけて実質1万円ただくことができる、ナベサンもみんな一緒なのだ
アベノミクスは窓の外の話。前回のバブルの時も同じだったので。
でも1度でも波に乗ったバブルでピアピットビルを建てドバイに住んで・・・・・・
夢は大きいぞ。(笑い)・・・・・・・・・その前に子供の数が激減してるわけでベビーブームも来ないわけで・・・
夢がしぼむぞピアピット、

仕上げ室に持ち込まれたU3H細かいクロスパンチングの交換ヤマハ用の交換からバランスキーピン関係の磨き作業へ入ります

ハンマー整形ファイリング

ハンマー整形はこのように元の新品時のように戻すのが目的でありまして
とにかく綺麗に剥くことを心掛けていますね
タイト感ボリュームが一気に変わるこの作業 ハンマーを付けたままファイリングするのはNG

何とか外すことができた底板 〜〜底板には埃がたまる
ペダル窓クロスも虫食い

ブライドルテープもないこれも食ったか

恐るべき虫とネズミの食い荒らし連鎖

鍵盤クロスパンチングも食われていてない

ここにあるはずのブッシングクロスがない・・・・鍵盤はぐらぐらになる

鼠フンにつく虫これはカツオブシムシというフェルトクロスを食う虫に鍵盤ブッシングクロスをきれいに食われてしまっている

ハンマーストップレールを食いちぎっている
指をさしているところがない

庭をダメにする木苺、繁殖力もすさまじい

嫌な予感!!!弱音マフラーが何かに食われている 食われているといえば!ネズミ!!!パネルを取り外して中を覗き込むと緑色の
残骸が・・・・・・何を食ったのか!

ピアノクリーニングこれらも全て全くなかったかのように
元に戻す仕事だ、こうしてピアピットは30年やってましたので
相当なことがない限り治せないということはない

ムシクイ、ネズミ こういうのは想定内の話だ

昔落雷にあったピアノはすごかった
雷ってピアノにどうしてどうやって落ちるわけ???と
いろんな経験も積み重ねが大切なんです

毎年どえらい量の木イチゴことしもウルトラ豊作ジャム用らしく半端ない量
でき始めのころは珍しさもありちょこっと食べたりしたが今では放置

まあ大体こんなものです〜〜〜30年以上たつU3Hです

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お手紙シカと承りました〜〜〜〜

外装はくもっているが磨くと綺麗になりそうだ

そりゃ100人入ってもやめる人続出〜〜そのぐらい厳しい養成所

チェンバロの鍵盤と普通のピアノの鍵盤シロとクロが逆ですね

お見積金額
ピアノスーパークリーニング65000円
フレンジコード交換20000円
ブライドルテープ交換18000円
鍵盤木口交換15000円
鍵盤ブッシングクロス交換23000円
アクション総合調整22000円
調律15000円(ハンマースティック修理サービス)
運送岐阜〜ピアピット26000円×2=52000円
税込フィンガード乾燥剤お手入れセット付き
納品後の調整調律含まれます

チェンバロ〜〜修理

雨が降りそうです〜^関東も今日から梅雨入り

ピアノパネルをつなぐヒンジ 磨いたあとウレタン塗装を施す
ピアノクリーニングの世界は様々でこういうヒンジを本体につけたまま外さずに磨くとその時だけきれいですぐに変色してしまう
ヒンジ材質は真鍮なため空気に触れると変色錆びる ヒンジはもともと塗装されているのでもう一度塗装し直さなくてはならない
付けたまま磨くとヒンジビス+穴に研磨剤が白く残りそこから今度は緑青錆につながるのだ、中古ピアノで多くみられるところ多し
すぐに売りたい出したいという気持ちはわかるが後々のことを考えるべきだ

鍵盤押さえ磨きクロスも交換してGOOD

まずまずひたすらちまちま落としていくブッシングクロス

鍵盤ブッシングクロスの交換作業まずは古いブッシングクロスをちまちま熱で落とす

ナベサンのピアノ養成所時代の写真だレアだ〜〜〜

2号工房夕方〜〜歩くはコメサン

1号工房仕上げ室

鍵盤木口加工作業

弦磨き中〜〜〜

外装バフがけ

底板が外れない ねじ山がすべてさび付いてボロボロ、何とか抜き取りたい

何とも悲しいほどにさびている

けん盤下位置にあるパンチングクロスもムシクイにやられてしまっている