ウィッペンの修理だ

みんなでよってたかって修理。〜〜〜〜

ヤマハNO100 修理都内S様

虫に食われてしまったクロスパンチングの交換

ピアピットHPへ

ダンパー取り付け

今の時期工房では加湿器がフル稼働している

共鳴板が割れると何度調律しても全く保持できなくなるのだ
引っ張り上げれば割れたところも付いてくる〜^と言ったかんじで調律ができないといったほうがいい
響きのところなので補修材は輸入物が多い、こういうかゆいところに手が届くアイテムは輸入品が多いですね
接着剤はアメリカのタイトボンド系〜とか瞬間に系は国産がダントツ

共鳴板修理

NO100モデル入荷〜さすがに古くもうだんだん見る機会も少なくなったU1の原型モデルだ。当時パネルまで3つ窓とおしゃれ〜
鍵盤は象牙と豪華。量産品と言うよりぜいたく品だった時代の逸品でもあり内容もよく高級感たっぷりのピアノとして作られている
部品精度もよくねじれ等は本当に少ないいい部材を使っていたところはみるだけでわかる

出来上がったらまずナベサンが調律〜〜ピン味の感触を確かめるのと音色だ
ナベサンいわく良く鳴るピアノだぜ〜〜〜絶賛こんなに変わると思わんかった

結構湿気が取れてガタ気味になってるなあ

2014年1月24日夕方

バランスキーピンフロントキーピンの修理ガ終了してクロスパンチングも新品に交換された今度はけん盤が入る

象牙接着はがれの修理

ペダルシフト系は底板を取り外さないと修理できないところなので
こういう時にしっかり見ておけば後々末永〜〜く使えるし修理の必要はなくなる

ペダル分解

バットフェルトが完全に消耗

こういう細い金属パーツは特にスプリング系は
ほとんどバネレートを失っていて針金化している

この時点でスプリング等の折れが何本か発見している

昭和初期のピアノに最先端ハイテク機械が取り付く

サイレントユニットの取り付け

右が1号工房左が2号工房

これは戦前のオルガン
ヤマハ製 ナベサンがもらってきた
なんともノスタルジックな音がするのだ

昭和46年ごろのピアノ

これはヤマハの使い過ぎたピアノのハンマーヘッドの交換

山荘のおやじさんか

ピアピット山荘か!!

フレンジ自体がダメな部品もある交換する
新品部品が今でもあるのはうれしい限りでもある

合わせ作業動きの悪いところを1個1個チェックしていく
そのまま音が出るかと思いきや
またアクションを外して分解作業にかかる
大体修理ってこんな感じで進む

またアクションを取り外したらセンターピン交換が延々と続くウィッペン〜ジャック〜バットに至るまでのフレンジのセンターピンを交換するのだ
地味でかつちっとも面白くない作業なのだ。取り付けてさらに動かして目で見て触って感触を確かめる  ダメならまた取はずして同じ作業を繰り返すのだ

この部屋は完成マジカの部屋

楽譜の確認 イーグルス(ホテルカリフォルニア)

ぴあのパーツ関連情報 
ピアノ椅子業者から電話があり 今現在中国のハイルンで3000脚のピアノ椅子を作っているらしい
最近中国の情勢が変わり環境保護と言うことで木の伐採に制限がついたらしく1500脚しか作れないということだ
その1500脚の椅子をめぐってカワイ、アサヒ各社が取り合う状況に陥っているらしく
ピアピットでは15脚ぐらい頼んだりしているが今は情勢が変わるまで不安定な状況が続きます・・・・・ということらしい
世界情勢も各国さまざまな状況下でピアノなんぞを作っていたりする
1から10まで日本製のピアノはいまや存在すらしない。9割がた中国製、ベトナム製 インドネシア製となる

ナベサンが踏み抜いた穴〜〜〜

キャプスタン頭の黒鉛が取れて剥げてしまっているために
黒鉛塗布

鍵盤側面の指垢等の汚れを綺麗にサンディング

完全に腐食錆びついたバランスキーピンここまで錆びるとみがきは不可能だ

鍵盤運動軸となるバランスキーピン 完全に腐食してしまっている、磨きでは無理なのですべて新品の交換

ペダルに付随するクロスとかそういうものもしっかり交換しておきたい

捨てるピアノ〜〜きれい直せば使えるのに・・・・

ジャックスプリング全交換

だんぱー位置作り直し

弦関係はぴかぴかになりました

とりあえず綺麗に埃を取り除く

共鳴板の割れ修理をしなくてはならない このように割れが入ると調律の保持ができないのだ

象牙漂白中

ピアノ修理〜確かに昔からこうだあーだと言いながら作業している。ベテランですね!と言われるがそうじゃない
毎日勉強させてもらってるというか、1台1台まるで違う状況にて運ばれてくるわけでございます。見た瞬間・・・・
直るんだろうか?・・・と不安な気持ちと直さねばならんと言う確たる自身もない正義感が交わる。
今までやってきたこと以上の修理もざらに入る、悩んで間違えて何度も挫折感を味わい苦い失敗も他社以上にした
何度もピアノに向かって自問自答を繰り返しながら作業は毎日すすめられていく
プロ意識はあるのだがみんななぜか不安げなところが正直なところだ。
やるしかないでしょという言葉が突き動かす、お客様がジ〜〜〜っと待っている、そうだやるしかないぜ!
今までの修理のノウハウを頭の中にぐるぐる思い起こさせ作業は突入していく
自分のやった仕事を他のピアピットの技術者が点検する、ダメ押しが出ることざらな毎日が続く
前はこうして直ったんだけどな〜〜今度ばかりはうまくいかない!なんてこと毎日のようにある
行き着くところはこの仕事はないなあと思う  
ベテラン?それはまだまだみな新人。勉強真っ最中の私たち、30年やっても んんん??て思う事多々あり
特に若い人たちに継いでもらわなければならないところもあるので新人中年老人とも乱れこんで
作業している、見ては覚え見ていたはずが忘れる〜〜何度も怒られて成長していく
これ人間だものと言うところでしょうね、毎日が作業さほど進めずあっと今に過ぎていく
まあこんな感じで皆真っ黒になって頑張っている。  挫折禁止ですかね

けん盤下は、虫食いと埃にまみれてしまっていますバランスキーピンもさび付いています yこの年数たてば当然と言えば当然

ダンパーヘッドの部品の取り外し作業

ピアピットでは治すということがとても面白く、なんか処分への道のピアノが
この世によみがえった〜と言うところに誇りを感じざる負えないぐらい感動する
買い替えさせるのは簡単、でも治すのは一苦労しかし治った時は新品時以上の
感動があるのだ

1本交換するのにやや面倒な作業になるが
まったく同じように直さなければいけないのだ

バットスプリングの交換

深くザクリとついた弦溝をきれいに削除してフェルト表面の張力を復活させます

綺麗に整形して使います
整形はナベサン超ベテランのうまさを誇る

アクション分解作業 〜
ビスを回すとついていた部品がぱっきり割れることも多く注意深く見たい

ピアノアクションからくり部分からの点検〜あちこち膠切れ発生と50年もたつピアノだ悪いところがないというのはまずない
全ての部品を疑ってみていく。摩耗擦り減り スプリング等の劣化クロスの劣化フェルトの劣化等様々な点検個所が多い

ピアノクリーニングに戻る

今でもこういう機種を持っている人はいるのだろうけれども、直すより買い替えてしまおうという人も多く
一番手放す理由としてはもう弾く人もいなくなった・・・・・これが中古で出回ることは少ない、直すほうも手間がかかるからだ
そのまま処分と言う道をたどるのでこれから先も減る一方だ。元々こんな高いピアノを買える人も少ない時代絶対量は相当に少ない

黒鍵盤今は材質はベークライトが主流だがこの当時はウッドに塗装が施されている

弦ピン関係クリーニング

ハンマーの減り〜相当に減りこんでいる

完全にすり減っているバットフェルト

ハンマー整形ファイリング もう一度このハンマーヘッドをつかいたいなあ
交換するのはたやすいことだけど、この味がいいんじゃん

ブライドルテープも交換

出来るだけ既存の部品を動かしたいですね

劣化したスプリング等は交換

ダンパーレバークロスも交換しておきます

ジャックスプリングのそう取り替え〜〜〜
使えると思いきややっぱダメだった

ダンパーフェルトの交換