シュバイツァースタイン    修理〜響板割れクリーニング等もろもろ船橋市K様
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はいっ、お待ちしてました〜
シュバイツァースタインこれも50年以上前のピアノです
遂に響板がぱっくりと割れとてもイタイピアノになってしまいました。さすがにこうなるとオーナーさんも治すか、買い換えるか、の判断を迫られるようです
ピンズルあり、これらが調律が出来ない
理由であり、買い替えの決め手となってしまうケースもあり
外装はカシュウ、これがまた厄介で
何かをつけて拭くとまだらになり今度それが全くとれず
しみと化してしまう、手が付けられなくなってしまうのだ
ふき取った布が茶色く汚れヤニが付くのだ。
これがまたオトウサンのタバコのせいにされるケース多々あり
実際タバコもおなじ色のヤニが付く
タバコはヤニはスグ取れる

妻土台のツキイタもこのように剥がれている
こういうの直すの朝飯前田のクラッカー
ナベサンどうしてもこの外装を綺麗にするんだ、と意気揚々
これじゃあまりにも可愛そうだ、何とかせねばいかんとよ
強烈なヤケだ、果たして綺麗になるのか!!!
前パネルパーツを外していく
バフガケだコンパウンドの番手を上げてさらにバフの番手も上げている
このようにコンパウンドをたらしただけでも
しみになるのでっす
パネル両脇の飾り
ここも気になる
何とか磨けたここからが試したいことがある
綺麗になってもポリッシュが使えない
グラスコートを施してみることにした、うまくいくかは解らないが
とりあえずこの部分で試す
グラスコーティング、車ではよく聞く、バカ高いがあえて
なべさん四駆のショップの社長の所へ行き借りてきた
耐久性は抜群だそうだ手入れは要らずネルでさっと拭くだけで
OKらしい、手間要らずだ、、果たしてピアノに有効なのか
という所だ、一応この2本コートをかけた
たしかに茶色くなることはなくなっている
日増しにグラスのように硬くなりミクロンの皮膜で保護するらしい
光り始めたシュバイツァースタイン
鍵盤蓋奥丸部分
これは出来上がり時が期待持てそうだ
しかし、口棒部分(手前鍵穴)周辺が一番
やられている、が時間をかけ磨きこんでいくことにしよう
光ロゴマーク
象牙の漂白作業
弦を外す前のシュバイツァースタイン
この年数経つと上左から2番目の写真のプレッシャーバー取り付けネジが折れる可能性あり、
このピアノのメインは響板が大きく割れている所の修理がメインなのだ、そのために一度フレームをおろす必要がある
20トンもの張力を50年近く保っている。そこを50年ぶりに緩めていくわけだ、張力ゼロ、の状態に戻した時に
響板の変化、弦圧の低下度を測定する
やはりプレッシャーバーのネジが途中で折れた4本目
何とかプレッシャーバーも取外し今度は弦〜ピン抜きの作業に入る
このときプレッシャーバーの折れたネジは後で抜くのでそのままでOK
ピアノ手前口棒鍵穴周辺
ピアノ天屋根
外装を磨いてみる、以外に艶が出てきたので嬉しい
鍵盤バフガケ
象牙も漂白されました
鍵盤上面のサンディング
ピアノ底板、完全に割れてしまっています、ここはこの底板をすててフクヤマぴあののように
直さなければ使えません、6千円か7000円別に掛かってしまいそうですがよろしいでしょうか?
(板2枚)代金と接着
ここはこういう風になっとるんじゃ、
外したビスの位置は、正確に把握すること
新しい若き調律師の卵
産まれて初めてフレームの下を見る、
響板割れも初めて目のあたりに・・・・
絶句
駒を持つのも初めて
駒の比重の大きさ重さを確実に覚えてね、
ぶなのきだから
響棒もハガレ、ている、ということは
このピアノの現状は、弦の下に板が付いているだけだった・・・・・どえらいことになっとる

ナベサンサア始まる、大工仕事第一弾
床張り、響板造り〜〜〜〜
先だっては差し入れありがとうございました〜〜〜〜おいしかったです
ピン板を貫くひび、これでは調律は不能だ
完全に割れている、
ナベサン、断線の原因を修理中
フレームの修理
割れている響板
剥がれている響棒
そのラインをまじっくで記す
これから恐ろしく大変な作業に突入する、底板はそんなん朝飯前ですよ
響板をいったん剥がす、骨(響棒)が剥がれているためにおろしました
ということは、響板と響棒もはがれており、弦の振動はピアノ(楽器として)
伝わっていた状態ではなく、振動はかろうじてしていただけ、ということだ
割れている下の部分の響板を剥がす
当然割れている部分上側の響板も剥がれている可能性が99%の確率をもち
なべさんが早速上側の部分のハガレを直すべく修理に入りました
出てきました!心臓部。
医学的に言えばこの時点で心肺停止。
バチスタの世界に突入だ
ピアノ心臓手術のような要諦を見せてきました〜
根本からばらし始めました〜
ピース!どころではありません
音を伝える静脈というべきか
おもしろくなってきました〜〜〜〜〜〜
サーフボードの修理
響棒も剥がれてしまってます
パコパコですね
ジョーズの口
響板ビス止めはどうしても納得いかない
ダボを造り木を埋める方式が一番相関性が良い
半分の部分響棒にボンドをつけて接着準備
あれだけ開いていた響板を少しでも修正しないと、
先ずは下穴を開ける、そしてビスで仮止めをする
響棒と響板を圧着させるためだ
ビス止めが終わったら、ウメキを用意
響板ウメキ用の板を製作。
穴の大きさ深さに合わせて作る
アテ木を使い深く沈めていく
響板ニスを落とす
サンディング
頭からほこりをかぶりながらの作業
この作業は女性人遠巻きに見ているのみ
響板らしく綺麗に上がり始めました
シュバイツァースタイン
このピアノ、今まで響板がビス止めされていた
そのビス穴をほりぬきダボで埋めるという方式に変更、ビスでバチンと板をとめたらそこで響きは
失われてしまう、金属では比重が大きすぎてしまうからだ、木のダボなら響板材と同様
音はそこで吸収されることなく響く

スタインウエイのピアノのように極限まで反りだけで音を受ける方式が一番だろう
まねをしてみた、手間はかかるが面白い
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ピアノ修理の面白い所は予想もしなかったところが壊れていたり、吹っ飛んでいたり
剥がれていたり、これまた頭を抱え悩まされたり、苦しめられたりすることでさらにヤル気が倍増する
ここ2~3年持てばという直し方はダメ、ずっと持たせるために請け負った大切なピアノだ
まだ息は吹き返していないデッドな状態だ、それまでに緻密な直しが施される
白いコンパウンドを吸い込むカシューの塗装膜
どんなポリッシュも適合しないカシュウ
表面の劣化が新品当時の強い皮膜と正反対な結果になる、
これだけ割れ込むと調律〜響棒への影響も大きく考えられることと
当時の膠がすでに接着度ゼロにきているかのうせいが大きい
ピアノ象牙の漂白、 強い過酸化水素水で漂白するとカンレイシャと象牙の間の膠に大きく損害をもたらす
結果、象牙がポロリと落ちてしまう象牙ハガレが発生する、  そのため薄く薄めた液を何度も時間をかけて漂白
するのが有効だ
向こうが見える響板
こうしてフレームをあげないと全く判断できない故障も出ているのがピアノだ
ウメキの造り方は掘り込む溝によりティーパーの角度が異なる
これで入るのか?の厚さでないとNG、カンナで穴の角度に沿って入り込みやすく削る
ハンマーで溝に入らない分を叩く、この叩く作業があとあと大きく音にも影響する
で、もって接着剤をつけ埋め込んでいく、その後叩き込んだ部分に接着剤が付いているのでそれがまただんだん膨らんできて穴の中で密着、
日本刀を作る感じです
物造りは誰かに見てもらうことで、やりがいが産まれてくる。
こんなことをしているとあちこちから先輩〜OBの方々が尋ねてくるのだ、我々のような現役にとっては先輩方からさまざまな
意見や感想を伺える絶好の機会になる。ピアピットは人と人との交流の場になるのだ

ピアピットのルールを自分達の手で作り上げることも、お互い尊重しあっているからである、そこには先輩後輩のルールもない
諸先輩方の豊富な経験や見識を吸収するためにあることも事実だ、
物造りにとってアイディアが非常に重要な鍵になっているからである
女性人から姿見が欲しいといわれた、身だしなみを整える、それは理解できるのですが姿見にして全身を見たいというのは
女性ならではのものですね、我々男性人から見たら顔だけ映ればOK、それで十分、しかし女性は全身を確認しておきたいという意識があるわけで視点が違うと要求事項も変わってくる、なるほど、なるへそ、と思うわけで・・・・・

お互いできる範囲内で仕事中でも意見を言う、この姿勢は次のステップに必ずつながりますね。
まあちょっとスペースが開いたんで、ウンチクこいてみただけです、気にしないで下さいませ
駒浮きハガレ
ミドルエンドの駒を継ぎ合わせてあるところから
ハガレが発生
接着のためビスで仮止め
ここはぶなの木、硬い木を使います
シュバイツァースタイン、今度はうらがわにひっくり返す
自前工具造りに励むいとうちゃん
低音部駒浮き、ここから浮いてきているのだ、
カッターナイフがさくりと入る
この辺はナベサンのプロの技が見られるところ、
事務をナベサンにやらせると全て間違いだらけで
誰も事務系はナベサンにやらせられないが
こういうセクションは恐ろしく美味い
器用な奴だ、
こうなると底板の問題はどこかに吹っ飛び響板~駒〜響棒に集中
ここを直さなければどうしようもないのだ
さて大変だぞ、駒浮き
駒まで分解しなければならない、
音を伝える動脈
クランプで固定
足にも割れが・・・・ここも直すことに決めた、
ピアノの重量が妻土台に来るので塗装だけでは持たないのだ、
駒をの接着をやり直す
ここらの写真はピアノから遠ざかっている
一瞬なんだべか?と思うところだ、しかし非常に非常に重要な所
音が伝わるか伝わらないかという所なのだ
綺麗になってきた響板
妻土台もアテギを使い修復
上の写真(ずっと上)でのプレッシャーバーの折れたビスを抜き新たにウメキを施し再度穴を開けなおす作業
響板下塗り作業
そりゃねもうわずかなサビは塗装がのらないのだよん
ピアノフレーム塗装なんとスタインウエイ純正金粉で塗装〜ぜいたくだぜ!
正確にデカールを造りなおす、コンセプトは元通りに完全に復元することなのだ
さらに研ぎこむ
もう一度塗装をします
響板表面の止められていたビスを全て排除し、響きを余すとこなく響かせるために
ビスで留められていた部分にビスの変わりにウッドのダボで留める
スタインウエイがこの方式だ、効果は必ずあるはずだ、
板をビスで留めることを思えば正当なやりかただと思う
何とかフレームを乗せるまでこぎつけました
フレームボルトに蝋を塗り締め上げていきいます
締め上げたら、弦圧を測ります
本体裏側の塗装
足はやはり踏ん張る所
チャンと直さないとあぶな〜い、
ということで直す
フレームボルトを締めこんでいきます
サーフェーサーを吹き付けた妻土台
新品ブッシュ打ち込み
ブッシュ打ち込み
響板割れもすっかり直りご機嫌です
何事もなかったかのように戻す
デカールも何事もなかったかのように付く
目がみえんじゃけんのう。
穴あけ前
穴あけあと、正確に開けるとても早く開ける
失敗はない、ナベサンの特技、
輝くレスローの弦、
弦の交換とダンパーフェルトはセットだ、古いダンパーフェルトでは
パワーのある新品の弦は止まらない
ダンパーフェルト交換
またまたご馳走様でございます〜〜
あっいうまになくなるパン。
ナベサン最近糖尿検査で大きく引っかかる。半端な数値ではなくデンジャラスな
数値だった。運動をしてるとちょうどいいらしいが、甘いモン好きなナベサンに
イエローカードが出た
THE トウニョウ  最近ありえない数値でみんなを驚かす
屋根部分のアフター&ビフォーだ
色を塗ったように違うのが解る、外装
ナベサンにはもうたまらない〜〜〜
柔らかい音を作るべくハンマーも特注でナベサンが今出川に作らせた
ナベサンとフクチャンの自転車通勤
50年も前のピアノに消音ユニット取り付け
ペダルセンサー位置を加工取り付け
通常のマニュアルでは付かない
アイディアと工夫を要求される
消音ユニットの鍵盤センサーの取り付け
相性がばっちりだ、
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