カワイBL82R   木目象牙
極上のBL82が入荷  ローズ総アグラフ象牙レンナーハンマー、とこれ以上の仕様はないというくらい贅沢な造りだ
なかなか中古で探すのも困難な木目
これからオーバーホールして出荷されます
展示にもどる
愛知県犬山市Y様予約
82の中身ぴかぴかの弦とピンしかし相当な年数が経っている
そのまま弾いてもかなりの音量はあるしかし
新品の弦とは雲泥の差、通常この状態で売られたりするのだが
ピアピットはすげてこの弦を捨ててしまう
82のみに与えられているけん盤蓋トップ部分が折れ曲がる
アクチュエーター弦
一枚象牙
ちなみにハンマーはレンナー製
弦をはずしていきます
数十年の寿命を新たに与えるのがピアピットの役目
当然弦は新品のレスロー弦に交換されます
言い忘れましたが、黒鍵盤ベークライトから黒檀に変更されます
古いピンブッシュ抜き
GPと同じアグラフを持つこの機種
よくそのままで売れるよ!、とか言われたりもするが、やはり35年〜もたっているもの、いくらキレイでも
それだけの年数磨耗、劣化は当然のごとく進むわけで、弦だけ取ってみても36年目から使う弦とすべてを総張替えさえれた弦1年目から使うのでは雲泥の差がある、確かにピアノ線はギターと違い寿命は長い、ギターなどは持って4ヶ月だろう、しかし35年〜持った弦はそろそろ確実に寿命が来ているといってもよい
事実新品弦と35年たった弦の響きは顕著に現れる、素人が聞いても解るくらいだ、
ピアノに携わっている人間こそそういうところが気になってしょうがない、職人がたギ、なのだろうか
今日もぼちぼちコーヒーを飲みながら弦がはずされていく
後藤さん、調律師協会の和音倶楽部で合唱をやっている。
左端に2本打弦しない弦がある
これがアクチュエーター弦と呼ばれる
共振させてよりダイナミックな演奏を可能にするための
共振弦、けしてスペアー弦ではない

ブリュートナーのピアノも同じような方式を取っている
グランドもある
黒檀鍵盤到着
オリジナルのベークライトを取りはずし、黒檀鍵盤に変えます
触れた感触は別物、黒檀鍵盤の人気は高い
何と!!NEWS!もしかしたらまたピアピット引っ越すかも
引越すといっても向かいにある倉庫に移動するだけ
移動距離8メートル、そうすると今の5倍の面積があり
作業にも余裕が出てきそうだ、只今家賃の交渉中
田舎だから安いと思うんだけどね、
せっかく立てたこの建物は取り壊す予定〜〜〜
住所電話番号は変わらない。
また怪しい物を作る気まんまんだ
げんあつの調整
2本、この弦はアクチュエーター弦、共振用の弦だ
いろんなピアノがあるが国産で共振弦を持つモデルはカワイしかない
次々と弦が送り込まれてくる
そのうち枯渇間違い無しの黒檀鍵盤天然資材をふんだんに使う、ということは切り倒すということ
いい材料というのはそのうち法の網がかけられるということだ
新品のチューニングピン一台分
レスロー弦が張りこまれていきますバス弦は
レスローとデーゲンのコンビ、
これらの工具で1ポン1ポン手作業で張りこんでいきます
新品弦やはり向こう40年はもつ、わしらは既に他界してるな〜〜たった一度だけの作業。気を抜くことは出来ない
わしは、そのアグラフの穴がみえんのじゃ。
ピアピット昨日向かいの建物契約〜〜
来年は広いところで作業が出来る。
モズライトを弾くナベサン
歯医者にいけ!ナベサン
大きな歯が抜け落ちた〜〜はぬけはかっこ悪し
新しい倉庫、70坪2Fになるので140坪
アクションが載りまして〜〜ダンパー交換です〜〜
弦の圧着密着、これを細かく打ち落としたり上げたりして弦と弦の密着を高めていきます
ペダル窓クロス交換
ハンマー弦アタリハシリねじれ取り
来年より向かいに見える倉庫のなかにピアピット2号工房ができます
ルイスレンナーシュトットガルトの刻印
そうすると6倍~7倍のスペースで余裕が出てきますね、各自一部屋が与えられ好き勝手に出来る、
なのだが、ハンマーは新品に交換します只今特注のハンマー発注中
精密な整調作業へ、上面ならし作業
整調はそのピアノのレスポンスを作り出す大切な作業なのだ
何度も音上げを繰り返す作業
このときからナベサンが今付いているハンマーにやや疑問を持つ
愛称が悪いか既にフェルト層がダメなのか、まったく締まった音がしていない
82なのに82らしくない、ということでハンマーヘッドのチョイスに。
シデ系を使うかはたまたマホ系を使うか、レンナーだというのにさっぱり響いてこない
ハンマー接着角度を見ながら発注することに決めた
ヤマハGP2級コースを持つオザッチ
毎日ヤマハ専門の調律師、そのオザッチも
同じ事を言った、
向かいのピアピット1号はそのまま使う、
わずかに薄いペーパーパンチングを出し入れして正確なたかさをそろえていきます
この高さはアフタータッチを作り出す大元の作業なのだ。高さ深さが正確に出すことが出来なければ
以後の整調は無意味で終わる
何度も音上げを繰り返す新品弦は数日で相当伸びる
230本の弦が狂う、
中古なら伸びきっちゃって狂わないのだが。そこが新品弦の大変なところ、張りおえてすぐ出せるという状態にならないために中古業者は手間も時間もかかる作業には手を出したくない、出来れればそのまま売りたい、
クリアーな感じが戻った、
抜けの音がなかったので新品のハンマーを取り付けた、確かなチョイスだった
こうじゃなけりゃいかんに!となべさん
レンナーが付いていようがアベルが付こうが古くてダメな物はダメ
第一整音終了
サアここからが正念場、全てのセンターピンを交換作業
恐ろしく面倒な作業なのだが後々の故障を防ぐべく交換します
アクションレールから全てのアクションを取り外してニードリングを
施しながら
センターピンを交換していきます
はずしたついでにブライドルテープも交換します
しいたけ(なべさんの実家は大林業農家だ地図に載るほど土地を保有する豪農といわれる家系で育つ、しいたけは嫌いだとナベサン
昔しいたけ小屋の火の番をさせられ夜中2時に懐中電灯を持たされ離れの小屋で恐い思いをしたそうだ、小学校に行くとお前しいたけくさいと言われそのアタリからしいたけは嫌いになったらしい。お茶業も営んでいるがナベサンはお茶も嫌いなのだ。・・・・お坊ちゃまの風体もないしお金もない、何も着飾らない、
偉ぶらない、逆に大丈夫かと心配になるくらいノウテンキ。
ナベサンは話題も尽きないのでおもろい
ピアピットの義治氏の家の近くにこのようなバス停がある、もちろんトトロもいるそれもでかい、
これは看板屋さんが趣味で家ノ前のバス停をこうしてしまった。
宮崎駿さんも見に来たらしく笑って帰っていったそうだ、できばえはすごいレベルで作り上げられている
毎年4月終わりから5月
はじめまでナベサンは茶業に出てしまう
義治氏の子供たち
カワイBL82には持病といわれる箇所があるのだ
それはハンマースティック当アクションのフレンジ部分に当たる箇所だ湿気を吸うとたちまち音が出なくなったりする、しかしピアピットにおいておくと直る、がそこは交換必至のところだ、以外にかなり面倒な作業なので交換しないで出荷する業者も多く(その時乾燥していたりすると直っていたりするので)気が付かずに出してしまう、納品後たちまち音が出なくなるというところにある、これはディアパソン132でも同様の症状があるので
必ず全交換はしておきたいところだ。
タッチ感触もドンヨリと重く感じるのも症状が指に伝わっている証拠だ