ディアパソン132BW 山梨県O様予約
展示に戻る
ディアパソン132BW 現状状態のいいものを選ぶ、これが最良のいい132を見つける条件だ
それでも部品の交換しなければならないところは必ず出る。これらすべてオーバーホールを施し最高の132を作り上げたいと思います
パネルとてもきれい
現状態、このままでも弾くことが出来るし
十分な音量もあるのだ。
しかし動きはやや悪くハンマー弦共交換してもう一度鳴りの132を作ろう。

選ぶにあたっては共鳴板の割れや前にどのように使われていたかをチェック
出来るだけ使われていないものをチョイス
弦さびの少ないものをチョイス
使い込まれていないものをチョイス

業者から買うのに使い込まれていたりしても値段が変わらないので、それなら少しでも状態のいいもを選ぶのが直すほうも気が多少らくなので。なべさんは必ず見て買うのが鉄則だ
すでに発注されていたハンマーはピアピットに到着していたので
アクションのほうから手を加え始めた
ハンマーは特注のマホウッドアンダーいりのいい物を使う
シデのウッドより相性がいい
ダンパー系
フェルト類はすでに硬化しているのですべて捨ててしまいます
フレンジ系
駆動する部品は確実に交換したほうがベストだ
ディアパソン系はこの部品がプラ系で出来ているのでウッドに変更。
なぜ交換するのかはおいおいここで説明しながら進めていこう
よくこのままで売られているディアパソン、いいもなのにタッチダメだめ・・・
35年以上前のもの、中のエンジンはくたくただ、おまけに動かない
それっでも売られている売れる要因はイイピアノ・・・・大橋云々と付けば
ついてがでそうになるが、手をしっかり加えなければ到底売り物にならない
ディアパソン132の弦をすべて捨ててしまいます
チューニングピンもピンブッシュも全部新品に交換します
ピアピットHPへ戻る
古いチューニングピンブッシュを抜いていきます
ピアノ本体を寝かして底板分解
古いピンブッシュも抜かれた132
空に虹が出た
弦枕も新品に交換
弦もはずしたあとベアリングの磨き弦をはずさなければ手が入らないところだ
チューニングピンブッシュの打ち込み
希少天然素材黒檀に変更
ベークラを1個1個取り外していきます
穴あけが終了したらいよいよ弦張り込み作業
触れた感触のよさもそうなのだが
このテカリ感は黒檀のみの重厚な鈍い光を放つ
レスローの輝きもすばらしい
駒に圧着させていきます
レスロー弦新品の弦の輝きは何度見ても気持ちいいのだ
デーゲンのバス弦
何でもかんでも132がすべていいというわけではない
すでにどの132の年数が相当経てきているのだ
現状態がどれだけいいかで、決まる
悪ければそれなりに手間隙かかるし
悪いピアノをわざわざもって来て修理はしない

特に共鳴板の割れはややきついのだ
同時に接着切れを多数起こしているケースが多い
ペダル分解修理
弦を張り込んだら下律の嵐
何度も何度も音を上げこむがすぐに新品弦は伸びる
ほんの40分で大幅に音は狂う
安定するまで何度でも調律を繰り返すのだ
調律師の業界でもいよいよ今年から国家資格導入ということに
今まで日本調律師協会という団体があり試験を受け入会するというほうしきにて数十年、その調律師協会の働きかけにより
やっと国家資格制度にまでこぎつけた、今までだれでも今日から私は調律師で通っていた、大変な勉強をし見事調律師協会の
資格をとっても一般的なところで認知度は低く、お客様が判断するところにまでいたらなかった。
いかがわしい調律師も、怪しい調律師も、調律師協会の調律師も同じ土壌にいたわけだ
ところが今度は実に大きく変化していくだろう、まあいうなれば調律師の仕分けと言う段階にきたわけだ
しっかりと線引きが出来る、当然調律師というなれば国家資格あるべきと言うことになる
地道に努力している人間にとっては諸手を上げて賛成だ
それとホール関係などは当然国家資格保持者以外は触らせないということにもなるし、学校関係も同じようになる
一生懸命勉強して日本ピアノ調律師協会の資格を取得しまいにちがんばっている調律師にとってはとてもうれしい
ユーザーもレベルの高い技術を得られると言うわけだ
今度こそユーザーにもこういう制度があることを強く伝えたい
音の安定に向けて何度も音上げをする
鍵盤調整
音上げがすんだらも一度アクションをはずして分解作業
フレンジ交換の作業
ハンマーバット部分の要軸となる部品だ
今は動く、何の抵抗も無く動く、しかし今度設置場所のことも考えて
これらの部品等も新品の部品交換されます
プラ部品はまったく信用度が低いため
さっきまで動いていた部品がどんどんはずされていく
なべさんが音上げしているときすでに読んでいた
まったく何も普通に動いているが絶対にスティックがおきそうだと予感したみたいだ、これが馬鹿あたりするなべさんの天然的感というやつだ
新品のフレンジウッド
プラフレンジオリジナル
とことん突き止めるピアピット集団
怪しいところはすべて交換すのだ!!
ジャックスプリングも総取替え
バットプレートをとめる穴が馬鹿になり埋め木をしてドリルでもう一度穴を開け直す。このとき埋め木だけでビスを無理やりねじ込む作業はNGだ、よく調律に行くとこういう直しをしてしまっているピアノを見かけたりする、フレンジとバット本体の寸法は100分の1という擦り合わせのところで動くために
無理やりねじをねじ込めばバット部分が膨らんでしまう、瞬く間にスティックになってしまうので、軸部分の修理は確実にやらないと後大変なことになるのだ
ディアパソンとカワイは年数がたつと後ろに取り付いているキャスターが重みで内側に食い込むそのためにやや傾く
これはほとんどがそうなのです
必ず直し下駄を履かせないと危ない水平が取れなくなるのは危険なんです
マイルドかつ無垢な音はピアノを弾く人間を魅了します
こういうところは金額等ではなく中古ピアノを徹底して直して使ってもらうところに
技術者としてのプライドが見えるところでもあります
調整してありますより交換されてますのほうが安心だし思い切って楽しめる
そういうピアノを使う喜びはユーザーでしかわからない
中古ピアノを買って具合が悪くとも中古だからというあきらめの言葉が頭をよぎる
ことだけでも安心して使えない、そういうところを1個1個払拭したい
部品なんぞは安いので手間と暇をもらえれば完璧なピアノを作り出すことができる