ヤマハU7 総アグラフ 完成時470000円運送別   
iU7オーバーホール始まりました 外装はややいろやけがありますが最後に塗装を施し新品同様で出荷できますね
その前に弦〜ピンハンマーダンパー等の総交換、
弦をはずす前に弦圧のチェック
チェックが終わったら弦を均等に緩めていきます
緩んだらまず弦を切ってしまいます
弦すでに40年経過、時期に寿命が来るのは必至、今交換すればまた40年はいけるでしょうね、
ピンブッシュのピン味を確認しながら緩めていきます
はずし終えたらさらに弦圧のチェック
はずす前はずした後の弦圧をこと細かく記載します、データを全部のピアノ、とって行きます
ナベサンは大工仕事
入荷した直後の状態
古いチューニングピンを抜いたら今度は古いピンブッシュを抜いていきます
チューニングピンブッシュ打ち込み作業
新品のブッシュが打ち込まれました
ブッシュ穴あけ作業
次に打ち込まれるピンにあわせて穴の寸法が変わります
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どんなにいいピアノでも年数の劣化によるダメージは止められない
特に金属関係は確実に劣化する、40年はすでに限度を超えてしまっている、
新品の弦が張り込まれたピアノとその横にまったく同じ機種を並べて弾いたら一目瞭然にわかるくらい
まったく別物の鳴りを見せてくれるU7、グワッと沈み込む低音と綺麗に伸びる高音はレスロー弦の効能もあり
音量の違いをすぐに確認できるぐらい違うのだ。
弦はドイツのレスロー弦を張り込みます
U7独特のはかま、純正の色はなんかいけてないんで、スタインウエイのフレーム色に変更
塗装を施します、細部にわたりカスタマイズ
象牙漂白準備
U7弦を張り込んでいる途中にわずかに駒ピンに沿って駒割れ発見
ほんの数ミリ、弦を張ってある状態では確認できない弦の真下を走る割れ
ほんのわずかだが見逃すわけにはいかない、弦を張り込んでしまったら手を入れることはできないのだ。ほんの数ミリでも修理、
割れのミリ数を測定
ウメキ用にメイプルかぶな材を使います
メイプルを挟み込みます周辺の駒ピンも一度抜きます、
亀裂に沿ってのこ目を入れていきます
ほんのわずかな割れ、ゆがみ等すべてチェック修理
これから数十年持たせなくてはいけませんのでね
1台1台心込めないとね、
駒ピンを打てば修理完璧完了〜
アクション系フレンジコードブライドルテープ等の交換は当たり前
一番の交換場所はセンターピンにありこの年代のものU7に限らずほとんどジャック系のセンターピンが全滅、今はなんとか動いているもののすぐに動かなくなるのは時間の問題ですね
確実に悪くなっている年代のものしっかり交換されたものだけが快適に演奏できるピアノになるなるのだ
ダンパーフェルトはヤマハ純正ダンパーを使います
ハンマーヘッドの交換
ダンパーブロックヘッドの交換
底板を取り付けていきます
ペダル窓クロスの交換
細かいセイチョウ作業が始まりました
何度も音上げ
整音作業、今回のピアノはなべさんが音を作る
どんな新品ハンマーでも新品自体は整音はされていない
そこから作り出す人間でどのようにも音色は変わる
調律師としての醍醐味もここにあるわけなのだが
整音は誰でもカンタンに出来るという作業ではないのだ
ピアピットでも4人だけがハンマーフェルトにピッカーをさせることが出来る、とても限られた作業
むげにいじるとせっかくのハンマーが簡単に死んでしまうのだ。
メーカーできっちり教え込まれた人間でしか取り扱えないセクションというわけだ
そのぐらい奥の深い作業内容となる