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電子ピアノを売る

電子ピアノを売るならどこがいい?後悔しない業者選びと注意点

最終更新:2026年8月12日 案内役:ぴっとちゃん
この記事の結論
  1. 電子ピアノを売るなら、電子ピアノの買取を明記している専門業者から、手数料・年式・対応エリアの条件が合う2〜3社を選んで事前査定を比べる。同じ機種でも業者の提示額には2〜3倍の開きがある
  2. 最初の関門は年式。受け入れの線は業者ごとに違い(製造8年・15年・20年以上)、製造年しだいで申し込める業者そのものが変わる
  3. 出張買取には8日間のクーリング・オフと、その間ピアノを渡さずに手元に置ける権利が使える場合がある
  4. 製造から10年を過ぎていたら、買取以外の出口(粗大ごみ・フリマ等)も同時に考える

使わなくなった電子ピアノを売ろうと調べると、「何でも高価買取」「どこよりも高く」という広告ばかりが並び、決め手がありません。しかも大手の比較記事がすすめる業者の中には、いま新規受付を止めているところや、製造8年以上を最初から受け付けていないところがあります。この記事は、査定を頼む前の5分で読めるように、公式情報と実際の買取価格だけでまとめました。

このサイトについて

ピアットは、特定の買取業者ではなく、各社が公式に公開している情報とGoogleに投稿された口コミをもとに、中立の立場でピアノ買取業者を比較・紹介するポータルサイトです。相場やサービス内容は、各業者の公式情報をご確認ください。

電子ピアノを売るならどこがいい?結論は「条件の合う専門業者に2〜3社」

電子ピアノを売るなら、楽器を専門に扱う買取業者の中から、手数料・年式・対応エリアの条件が合うところを2〜3社選び、事前査定を比べるのが基本です。同じ機種でも業者の提示額には2〜3倍の開きがあるため、1社だけで決めるのがいちばんの損になります。

2〜3倍というのは大げさな表現ではありません。たとえばヤマハのクラビノーバCLP-785の場合、ある業者の相場表では6万円、別の業者の参考価格では13万〜19万円と表示されています(2026年8月時点)。どちらも業者が自分で公開している数字で、これだけ違います。

だからこそ、最初の1社の金額を「相場」だと思わないことが出発点になります。

「ピアノ買取」と「電子ピアノ買取」は別の商売です

そのうえで、業者を探す前に知っておきたい前提が1つあります。アコースティックピアノの買取業者と、電子ピアノの買取業者は、ほとんど別の業界だということです。

アコースティックピアノの買取が成り立つのは、買い取ったピアノを整備して海外へ輸出する販路があるからです。木とフレームでできたピアノは、50年前のものでも直して弾けます。

一方で、電子ピアノは中身が電子機器です。輸出しても現地で修理部品が手に入らないため、アコースティック専門の業者は基本的に欲しがりません。実際、テレビCMで有名なタケモトピアノの申込フォームには「アップライトピアノ/グランドピアノ/その他」の選択肢しかなく、電子ピアノ専用の欄がありません。Yahoo!知恵袋でも「タケモトピアノは電子ピアノを買い取らない」という回答が繰り返し登場します。

つまり、「ピアノ買取」で検索して出てきた業者に電子ピアノを持ち込むと、入り口から噛み合わないことが多いのです。探すべきは「電子ピアノ(電子楽器)を明記して買い取っている業者」です。

主要業者の条件比較(2026年8月・各社公式サイト調べ)

では、電子ピアノを扱う業者はどこで、条件はどう違うのでしょうか。主要業者の公式サイトの記載だけを集めて比べたのが次の表です。

業者買取方法手数料古い機種の扱い出張対応エリア支払い
楽器高く売れるドットコム出張・宅配・店頭査定料・出張料・送料・キャンセル料すべて無料と明記製造20年以上でも買取可能と明記全国(拠点15カ所)出張は当日現金
楽器の買取屋さん出張・宅配・店頭査定料・出張料・搬出費無料(直前キャンセルは費用の可能性)年数の明記なし。故障品も査定可43都道府県出張・店頭はその場で現金
ピアノワン出張無料(階段6段以上・クレーン等は搬出費5,000〜30,000円)15年以上前は値がつかない可能性と明記北海道・青森・四国・沖縄を除く引取日に現金
島村楽器出張・宅配・店頭出張基本料無料(階段作業等は有料)製造8年以上は買取対象外と明記出張は10都府県振込のみ(約1週間)
タケモトピアノ出張査定・運送無料記載なし(主軸はアコースティック)全国引取日に現金
楽器買取アローズ宅配のみ送料・梱包キット無料(買取不可品の返送料は請求の場合あり)記載なし。故障品は減額か買取不可全国(宅配)記載は「即入金」のみ
買取王子宅配のみ送料・返送料無料記載なし全国(宅配)振込(手続き翌日〜2営業日)
セカンドストリート店頭・宅配無料記載なし。81kg超の大型楽器は不可店頭は全国店舗店頭は現金

※各社公式サイトの2026年8月時点の記載をもとに作成。「ピアノの買取屋さん」は楽器の買取屋さんと同一法人(UNISOUND株式会社)のため、この表では1社として扱っています。比較記事によく登場する富士楽器は、公式サイトで新規申し込みの受付を一時停止中のため載せていません。

この表でいちばん見てほしいのは金額の欄ではなく、「古い機種の扱い」の列です。島村楽器は製造8年、ピアノワンは15年、楽器高く売れるドットコムは20年以上と、受け入れの線が業者ごとにまったく違います。手元の電子ピアノの製造年によって、そもそも申し込める業者が変わるわけです。

比べるべき条件は4つあります

表の見方を整理すると、業者選びの条件は4つに絞られます。

4つのうち、最初に確認すべきは実質的に年式です。ここが合わなければ他の条件を見る意味がなくなるためです。

状況別のおすすめの探し方

条件を踏まえると、状況ごとの向き不向きが見えてきます。

購入から5年以内の据え置き型なら、出張買取に対応した専門業者2〜3社に事前査定を出し、金額を比べる価値が十分あります。あとで見るように、この年式帯はまだ数万円〜10万円台の値がつく領域です。

10年前後の機種なら、年式の線が緩い業者(楽器高く売れるドットコムなど)に絞って査定を出しつつ、値がつかなかった場合の出口も並行して考えておくと、時間を無駄にしません。

卓上型やスタンドが外せる軽い機種なら、宅配買取という選択肢が加わります。ただし買取王子の宅配は梱包後3辺160cm・30kg以内が条件なので、据え置き型はまず入りません。持ち込める店舗が近くにあるなら、セカンドストリートなどの店頭査定も手ですが、81kgを超える大型は受け付けていません。

ピアットでは、お住まいの地域に対応した買取業者をまとめて探せます。各社が公式に公開している情報をもとに、中立の立場で比較しています。

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電子ピアノを売るときの注意点|悪質業者を見分ける5つの赤信号

売り先の候補と同じくらい大事なのが、避けるべき業者を知っておくことです。出張買取(訪問購入)をめぐる相談は、国民生活センターに2023年度だけで8,623件寄せられ、その後も年7,500件を超える高止まりが続いています。相談者の8割近くは60歳以上です。

件数だけ聞くと他人事に見えるかもしれません。ただ、相談事例を読むと、入り口は「不用品の食器」「古本」「ダイニングセット」といった、ごくふつうの品物です。大きくて自分では運べないものを手放したい、という状況そのものが狙われています。電子ピアノは、まさにその条件に当てはまります。

赤信号は5つあります

知恵袋の実際のトラブル相談と国民生活センターの事例に共通して出てくる行動パターンを並べると、次の5つになります。

  1. 明細を出さない: 査定の内訳や書面を求めてもはぐらかす
  2. その場で口コミを書かせようとする: 評価を先に固めて、あとから断りにくくする
  3. 「今日を逃すと処分できない」と急かす: 判断の時間を奪うのは典型的な手口です
  4. 頼んでいない品を探させる: 電子ピアノを見に来たはずが「貴金属はないですか」と聞き始める
  5. 古物商許可証を提示しない: 中古品の買取営業には公安委員会の許可が必要です

5つのうち、とくに覚えておきたいのは4つめです。頼んだ品物以外への勧誘は、単に感じが悪いのではなく、次の章で見るとおり法律で禁止された行為です。その場で「それは結構です」と断って問題ありません。

搬出の条件は申込時に伝えてしまう

赤信号とは別に、まっとうな業者との取引でも揉めやすいポイントが1つあります。搬出です。

据え置き型の電子ピアノは、型によっては70〜80kgあります。2階に置いてある、エレベーターがない、廊下が狭い——こうした条件は査定額と作業費用に直結するのに、当日まで伝わっていないことが多いのです。知恵袋の相談でも、搬出条件をめぐる当日の減額や追加請求の話が繰り返し出てきます。

予防策はシンプルで、申込フォームや事前査定の段階で「設置階・エレベーターの有無・搬出経路」を先に伝えておくことです。先に条件を出してから提示された金額は、当日崩れにくくなります。

引っ越し直前がいちばん危ない

もう1つ、時間の話をしておきます。知恵袋には、退去期限の前日に「何でも買い取る」という業者を呼び、結局すべて買取不可とされ、高額な処分費用を請求されたという相談があります。回答者は「時間のない状況で足元を見られた」と指摘していました。

急いでいる人ほど1社で決めてしまい、比べる時間も断る余裕もなくなります。引っ越しや退去が決まっているなら、遅くとも2週間前には最初の査定を申し込んでおきたいところです。

出張買取は法律に守られている|クーリングオフ8日と「引き渡さない権利」

ここまで「怖い話」が続きましたが、この章は逆です。自宅に業者を呼ぶ買取には、特定商取引法の「訪問購入」というルールが適用され、売る側はかなり手厚く守られています。契約書面を受け取った日から8日間は無条件で契約をやめられて、しかもその間、電子ピアノを渡さずに手元に置いておけます。

この仕組みを知っているかどうかで、査定を頼むときの安心感がかなり変わります。

「査定に来て」と頼んだだけなら、保護はフルに効きます

まず、いちばん誤解されやすいところからです。「自分から業者を呼んだのだから、クーリングオフは使えないのでは?」という疑問です。

消費者庁の解説では、保護の対象から外れる「請求」は、「この品をこの値段で売るから来てほしい」と契約の意思まで固めて呼んだ場合に限られます。「査定してほしい」「見積もりに来てほしい」という依頼は、これに当たりません。つまり、査定を頼んで呼んだ場合でも、クーリングオフを含む保護はそのまま効きます。

逆に言えば、電話口で金額まで合意してから呼ぶと、例外に当たる可能性が出てきます。事前のやり取りは「査定のお願い」までにとどめておくのが安全です。

8日間の数え方には条件があります

クーリングオフの期間は、契約書面を受け取った日を1日目として8日間です。4月1日に書面を受け取ったなら、4月8日までは書面やメールなどで契約をやめられます。

ここに、あまり知られていない条件があります。8日のカウントは、法律で決められた事項がそろった書面を受け取ってはじめて始まるという点です。書面を渡されていない、あるいはクーリングオフの説明が書かれていない書面だった場合、期限はいつまでも進行しません。

書面の様式まで法律で決まっていて、クーリングオフに関する記載は赤枠の中に赤字で書くこと、と定められています。受け取った書面に赤い枠が見当たらないなら、それだけで正規の書面ではない可能性を疑えます。

8日間は、ピアノを渡さなくていい

そのうえで、電子ピアノの売却でいちばん実務的に効くのがこの権利です。クーリングオフの期間内は、契約したあとでも品物の引き渡し自体を拒めます(特定商取引法58条の15)。

なぜこれが大事かというと、電子ピアノは一度運び出されると、取り戻すのが現実的にほぼ不可能だからです。契約だけ先に交わし、「支払いと引き渡しは8日後に」とすれば、その間に他社の査定額と比べ直すこともできます。業者には、品物を受け取る際に「引き渡しを拒めます」と伝える義務まで課されています。

引き渡しを拒んだことを理由に買取価格を下げる契約条項は、省令の基準に反するとされています。「渡さないなら減額です」と言われたら、その業者はルールの外にいます。

業者の義務が、そのまま見分けリストになります

訪問購入のルールは、業者側の義務としても定められています。裏返すと、義務を守っているかどうかが、前の章の赤信号よりさらに具体的な見分けリストになります。

電子ピアノの査定に来た業者が玄関先で「貴金属はないですか」と切り出したら、それは法律が明文で禁止している行為です。この時点で取引をやめる判断ができます。

困ったときの相談先は2つ覚えておけば足ります。消費者ホットライン「188」と、警察相談専用電話「#9110」です。

※訪問購入のルールには適用除外の品目(自動車・家具・書籍など)が政令で定められています。電子ピアノはこの除外リストに挙げられていませんが、公的な明示もないため、気になる場合は消費生活センターに確認してみてください。

電子ピアノの買取相場|年式別の実際の価格と「10年の壁」

業者と法律の話がそろったところで、金額の話です。実際に成約した買取価格を業者の公開実績から集めて発売時の価格と突き合わせると、電子ピアノの値段の減り方は、おおよそ次のようになっています。

経過年数買取価格の目安(新品価格に対する割合)実額のイメージ
5年以内2〜3割程度20万円クラスなら5万〜7万円前後
7〜8年2割前後20万円クラスなら3万〜4万円前後
10年1割前後数千円〜2万円台
13年〜数%以下5,000円前後が下限の目安
20年超値がつけば幸運公開価格は今回の調査では見つからず

※2026年8月時点で各社が公開している買取実績と、メーカー発表の発売時価格から算出した概算です。公開実績は高く売れた例に偏る傾向があるため、実際の平均はこれよりやや低いと考えておくのが安全です。年数は発売年からの経過で、査定で使われる「製造年」とは数年ずれることがあります。

「新品の半額くらいでは」と期待して査定に出すと、この表との落差に驚くことになります。5年落ちで3割つけば良いほう、というのが実績データの示す現実です。

実際の成約例を見てみます

割合だけではイメージしにくいので、実例を挙げます。いずれも業者が公開している成約記録です。

ヤマハのクラビノーバCLP-775は、2020年発売・発売時価格27万5,000円(税別)の上位機です。これが発売4年後の2024年に10万円で買い取られています。カワイのCA701(2022年発売・37万4,000円)は2年で10万1,000円でした。上位機でも、率にすると3割前後です。

年式が古くなると、下がり方は率よりも速く感じられます。2008年発売のCLP-340(21万5,000円)は、16年後の買取額が5,000円でした。発売時61万円のハイブリッド機DGP-5でも、19年後には3万円です。元の値段が高くても、10年を超えると数万円の世界に収束していきます。

同じ機種でも状態で差が出ます。CLP-745は同じ業者の実績で、程度良好品が6万8,000円、一般中古が5万円と、約1.4倍の開きがありました。5年以内の機種なら、年式より状態が金額を動かします。

なぜ10年で値が消えるのか

表の「10年」のところに、はっきりした段差があります。これは業者が意地悪をしているのではなく、電子機器としての事情です。

電子ピアノの中身は、鍵盤センサーと音源基板とアンプです。これらの部品は10年前後を境に故障が増えるとされ、メーカーの補修部品の保有期間も順次終わっていきます。部品が手に入らなくなった中古品は、壊れたときに直せません。直せない中古品は、店も高く売れないのです。

知恵袋の回答でも、この「部品の寿命が8〜10年」「修理部品が手に入らなくなる」という説明が、値段が下がる理由としていちばん納得を集めていました。フロッピーディスクで曲を保存する世代の機種があったように、機能面でも現行の入門機に追い越されていきます。

20年以上前の電子ピアノは売れる?

では、20年を超えたら終わりなのでしょうか。ここは正確に書いておきます。

20年超のモデルを「買取可能」と明記している業者は存在します(楽器高く売れるドットコムが公式に記載しています)。ただし、その価格帯の成約実績を公開している業者は、今回調べた範囲では見つかりませんでした。値がつくとしても部品取りとしての評価で、数千円の世界と考えておくのが現実的です。

だからこそ、前の章の表で見た「年式の線」が効いてきます。8年で線を引く業者に15年物を申し込んでも時間が減るだけです。15年を超えているなら、査定は線の緩い業者に1〜2社だけ出し、並行して後述の処分・譲渡の段取りを始めるのが、いちばん消耗しない進め方だと思います。

高く売る手順とコツ|出張・宅配・店頭の選び方

相場観ができたところで、実際の動き方です。高く売るための手順は、突き詰めると「情報をそろえてから比べる」の一言に尽きます。型番と製造年を控え、2〜3社に事前査定を出し、条件を伝えたうえで金額を比べる。この順番だけで、1社決め打ちとの差がつきます。

査定前の準備は4つ

事前査定の精度は、こちらが渡す情報で決まります。準備は次の4つです

  1. 型番と製造年を控える: 型番は鍵盤の上か背面のラベルにあります。事前査定の金額はほぼこれで決まります
  2. 付属品をそろえる: 椅子・ペダル・電源アダプター・取扱説明書。欠品は減額要素になります
  3. 動作を確認する: 全鍵盤の音が出るか、音量調整が効くか。不具合は隠さず先に伝えたほうが、当日の減額を防げます
  4. 軽く掃除する: 鍵盤と外装のほこりを落とす程度で十分です

4つとも定番の内容ですが、効き方には差があります。大事なのは実質的に1つめで、残りはその補強です。型番なしの「ヤマハの電子ピアノです」という問い合わせでは、業者も幅のある回答しかできません。

一括査定は「電話が殺到する」のか

複数社に査定を出すというと、営業電話の嵐を心配する方も多いのではないでしょうか。知恵袋にも「一括査定に出すと電話が来ると聞いて踏み出せない」という相談があります。

実際に使った人の回答を見ると、少し違う景色が見えます。ピアノの一括査定を使った経験者は「電話番号の記入は任意で、すべてメールで完結した」「いちばん高い業者にだけ電話で詳細を伝えた」と報告していました。フォームの必須項目を確認し、連絡手段をメールに絞れば、主導権はこちらに残せます。

LINEで写真を送って査定する業者(楽器の買取屋さん・島村楽器など)も増えており、電話なしで概算を集めること自体は難しくなくなっています。

出張・宅配・店頭の使い分け

売り方は3つあり、機種のサイズと年式で向き不向きが分かれます。

方式向いている機種注意点
出張買取据え置き型全般(40kg超)搬出条件を先に申告。訪問購入のルールが適用されます
宅配買取卓上型・分解できる軽量機買取王子は3辺160cm・30kg以内。据え置き型は対象外
店頭買取車で運べるサイズセカンドストリートは81kg超不可。即日現金化しやすい

据え置き型は実質、出張買取の一択です。だからこそ、前の章のクーリングオフと引渡拒絶の知識が効いてきます。

売る時期を見計らう考え方もありますが、待っている間にも年式は1年ずつ進みます。手放すと決めたら早く動くほうが、待つ利益より大きいことが多いと思います。

売れなかったときの出口|処分・フリマ・修理の分岐

電子ピアノの手放し方の分岐図。製造から10年以内で動作が正常なら専門業者2〜3社に事前査定、不調があれば修理見積もり(鍵盤センサー交換2万〜2.5万円の実例)と比較。10年超は年式条件の緩い業者に絞って査定し、値がつかなければ自治体粗大ごみ(数百円〜2,000円)、搬出込みの回収(1万3,000円〜3万円)、引き取り限定のフリマ出品を検討する。
製造年と状態から売却・修理・処分の出口を選ぶ流れ

最後に、査定の結果「値がつきません」と言われた場合の話です。ここで慌てて「無料回収」の業者を呼ぶのが、実はいちばん高くつくパターンだったりします。出口は4つあり、費用の安い順に並べられます。

*図: 製造年と状態から売却・修理・処分の出口を選ぶ流れ(各買取業者の公式サイト記載と公開買取実績をもとに作成・2026年8月時点)*

処分費用には「はしご」があります

値がつかない電子ピアノを手放す費用は、頼み先で1桁変わります。

いちばん安いのは自治体の粗大ごみで、数百円〜2,000円程度。ただし自分で運び出せることが条件で、受け入れの可否やサイズの上限は自治体ごとに違います。自分で運べない場合は、楽器店経由で紹介される引き取り業者や民間の回収業者になり、部屋からの搬出込みでおおよそ1万3,000円〜3万円が知恵袋で報告されている実例の幅です。

「無料回収」をうたう業者については、当日になって作業費や出張費を請求されたという相談が繰り返し寄せられています。無料の根拠(何で利益を出しているのか)を説明できない業者は避けたほうが安全です。

費用の詳しい比較と自治体ごとの手順は、別の記事にまとめています

フリマは「配送」で詰まります

「買取が安いならメルカリで売ればいい」という助言をよく見かけます。理屈は正しいのですが、電子ピアノには落とし穴があります。配送です。

据え置き型の電子ピアノは、メルカリの大型配送サービス(たのメル便)の対象サイズを外れることがあります。知恵袋には、発送方法をめぐってフリマ運営と運送会社の間でたらい回しになった相談や、通常の宅配便では送れず送料の見積もりが3万〜5万円に達した例が並んでいます。売値1万円の品で送料が3万円では、商売になりません。

フリマに出すなら、「引き取り限定」か「送料着払い」の条件をつけて出品するのが現実的です。近隣で手渡しできるジモティーのような地域掲示板も、0円でも引き取り手が見つかれば処分費がゼロになると考えれば十分な選択肢です。

直して使うという分岐もあります

売る・捨てるの二択の前に、1つだけ確認する価値があります。不調の内容です。

特定の鍵盤だけ音が出ない・音量が不安定という症状は、鍵盤センサー部品の交換で直ることがあり、修理費の目安は2万〜2万5,000円という実例があります。買い替えれば10万円超の出費になることを考えると、症状が限定的なら修理見積もりを先に取るほうが安く済む場合があります。

ただし、発売から10年を超えた機種は修理部品の保有期間が切れていることが多く、見積もり自体を断られることもあります。修理の分岐が現実的なのは、おおむね10年以内の機種と考えておくとよいと思います。

よくある質問

電子ピアノの買取は何年前までできますか?

業者によって線が違います。公式サイトの明記ベースで、島村楽器は製造8年以上を対象外、ピアノワンは15年以上前は値がつかない可能性あり、楽器高く売れるドットコムは20年以上でも買取可能としています。手元の機種の製造年で申込先を選ぶのが先決です。

セカンドストリートやハードオフでも売れますか?

売れます。ただしセカンドストリートは店頭・宅配のみで、81kgを超える大型楽器は買取不可です。リサイクルショップの査定は楽器専門業者より低くなる傾向が知恵袋の相談でも繰り返し報告されているため、金額重視なら専門業者との比較をおすすめします。

壊れた・音が出ない電子ピアノでも売れますか?

業者次第です。楽器高く売れるドットコムは動作不良品も査定対象と明記し、部品取りとして評価する場合があります。一方、宅配専門業者では減額または買取不可の扱いです。故障の内容を正直に伝えたうえで、ジャンク品対応を明記している業者に絞って査定を出してください。

タケモトピアノは電子ピアノを買い取ってくれますか?

公式サイトには電子ピアノの記載がありますが、申込フォームに電子ピアノの選択肢はなく、主軸はアコースティックピアノの買取・輸出です。知恵袋でも「電子ピアノは対象外だった」という回答が目立ちます。電子ピアノは電子楽器を明記した専門業者に依頼するほうが確実です。

クラビノーバの買取相場はいくらですか?

年式で大きく変わります。公開されている成約実績では、CLP-775(2020年発売)が4年で10万円、CLP-745が5年で5万〜6万8,000円、CLP-340(2008年発売)は16年で5,000円でした。5年以内なら新品価格の2〜3割、10年で1割前後が目安です。

まとめ|「相場を知っている側」になってから査定を頼む

最後に、この記事の要点を3つに戻します。

3つに共通しているのは、結局のところ「情報の差を埋めた側が主導権を持つ」ということです。型番と相場と法律を知っている売り手には、悪質な業者は近寄りにくく、まっとうな業者は正面から値段を出してきます。これは電子ピアノに限らず、大きな物を手放すときすべてに使える原則だと思います。

まずは鍵盤の上のラベルで型番を確認するところから始めてみてください。それだけで、査定の電話もフォームも、こちらのペースで進められるようになります。

型番と製造年を控えたら、次は業者を比べる番です。
ピアットでは、お住まいの地域に対応した電子ピアノの買取業者をまとめて探せます。

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最終更新:2026年8月12日